▲シルバーステートら注目の2歳馬と、新馬戦に対する考えを語る
注目の2歳馬たちと、その将来性
新馬戦が始まって早4カ月。ここまで、新馬戦を勝ったのは1回札幌2日目のプロフェットのみで(2歳未勝利戦は4勝)、あとは2着ばかりだ。先日、「新馬の1番人気を2着にさせたら、右に出る者はいないな」とある人に言われ、自分でも自覚しているだけにぐうの音も出なかった。
ただ、初戦2着だった馬のなかにも、ドラゴンシュバリエ(牡2・角田厩舎)、ダノンサンシャイン(牡2・藤原英厩舎)、メートルダール(牡2・戸田厩舎)あたりは、2戦目でガラッと変わってくる可能性が大いにある。2歳馬のガラリ一変はよくあることだけに、今後も注目しておいて間違いのない馬たちだ。
実際、初戦2着から2戦目でガラリと変わったのが、3回中京7日目の未勝利戦を勝ち上がったシルバーステート(牡2・藤原英厩舎)だ。もともと調教ではすごくいい動きを見せていて、その動きは素直に「これはスゴイ!」と思ったほど。それが、一度使ったことで息遣いがグンと良くなり、ダーくん(藤原英昭調教師)に「中京2歳Sに使っても負けないと思いますよ」と、提案したくらいだ。
その2戦目は案の定、目一杯に追うところなく、5馬身差の楽勝(7月25日・中京芝1600m・2歳未勝利)。タイムは1分34秒7のレコードで、同じ日に行われた中京2歳Sより1秒3も速かった。時計だけではなく、レースでの反応も一変。「強かった」の一語に尽きる。
▲2戦目の未勝利戦を圧勝したシルバーステート
今後は500万から東京スポーツ杯2歳Sに向かう予定とのこと。おそらく重賞でもいいレースをしてくれるはずだが、あの血統は、少々前脚の出が硬いのが唯一の気がかり。