◆1kg増でも得意のコース
ダート路線は世代交代の谷間にあるのかどうか、最近の地方のダートグレードには、重賞実績のない中央馬の出走が目立つようになった。たしかに今年から中央馬の選定方法が変わって、従来の方法で選ばれる上位3頭以外は、過去1年の賞金だけで選ばれるので、重賞を勝っていない馬でも出られる機会が増えた。とはいえ重賞実績馬の除外もあまり見かけないので、つまりはダート路線の層が薄くなっているのだろう。この白山大賞典にも2走前に1000万条件を勝ったばかりのスギノハルバードが出走しているし、翌日の日本テレビ盃にも4走前に準オープンを勝ってようやくオープンに上ったラヴィアンクレールが出走している。
その状況であれば、斤量を背負っても実績あるエーシンモアオバーから狙ってみたい。一昨年、昨年と57kgを背負ってこのレースを連覇しており、今年はさらに1kg増となって58kg。とはいえ前走エルムSでも同じ58kgを背負って逃げ、早めにジェベルムーサにとらえられたものの、それでも3着に粘った。得意のコースで3連覇を狙う。
相手筆頭はソロル。昨年のマーチS以来しばらく勝てなかったが、2走前のマリーンSで久々の勝利。前走、エルムSでは3着のエーシンモアオバーに2馬身ほどの差で5着だったが、そのときエーシンモアオバーとの斤量差が2kgだったのが、今回3kg差に広がることでは、逆転の可能性も。
ソリタリーキングも58kgを背負うが、前走マーキュリーCでも同じ58kgを背負って2着と元気なところを見せた。こちらは8歳。2年以上勝ち星から遠ざかっているとはいえ、地方のダートグレードではたびたび2着3着があり、軽視はできない。
エルムSは8着も今回54kgで出走できるマイネルバイカ、昨年の浦和記念で接戦の3着があったトーセンアレス、地元のジャングルスマイルらも3着争いなら。
◎エーシンモアオバー
○ソロル
▲ソリタリーキング
△マイネルバイカ
△トーセンアレス
△ジャングルスマイル