◆リライアブルエース、ダイワウィズミーは5回京都でデビュー予定
ふと思い立って、netkeibaのPOG指名ランキングを見直してみた。
通常のドラフト式と違って五月雨式に指名されることが多いので早期デビュー馬=既デビュー馬が上位に多いはずだが、けっこう未出走馬もいる。そして、10月中旬ということはそろそろ焦らなくてはいけない時期でもある(焦っても仕方ないのだが)。
3位のエルプシャフトはまだ早来。移動まで1か月はかかる感じのようなので、年内デビューは微妙なところだろう。4位のフォイヤーヴェルクはそろそろ移動だが、この馬で年内デビューギリというところだろうか。馬体重のことばかり心配されていた馬だが、そちらは440キロ台で定着し、ディープ産駒としてはアリだなというところまできた。
5位のリオンディーズもまだ早来。こちらは早くにゲートは済んでいるが、いざ帰厩というタイミングで脚部不安があり残留となった。7位、エアグルーヴの2013はもともと「時間がかかる」ということを各POG媒体が伝えていただけに、指名する人も遅さは折り込み済みのはず。11位のリライアブルエースは7月はじめに信楽には来て入厩→ゲートも済んだのだが、再度信楽に出てからがけっこうてこずった。それでも5回京都には間に合いそう。
14位のダイワウィズミーは既に2か月くらい厩舎にいるようだが、5回京都開幕週デビューということで、一発突破すれば先々楽しめそう。15位のレーヴァテインは母エアグルーヴと並んで「時間かかる」とPOG媒体がアピールしていたはずだが、それでもここまで人気だったとは……NF空港で慎重に進められているが、越年デビューは間違いないところだろう。
こうして見ていくと、人気馬どうしの比較でプロディガルサンはだいぶリードした感がある。王道デビューという言葉はあるが、先に収得賞金を稼いだ馬たちが故障しにくい昨今、早め進行の価値は以前より高い。一方で、「秋デビュー」と言いつつ予想より遅くなることも多い。リスク分散として来年以降、例えばドラ1とドラ2で「早期」「王道」といった使い分けを意識していったほうがよいかもしれないし、赤本をはじめとするPOG媒体も、デビュー時期の見通しについてもっとニュアンスを伝えていく必要があると改めて考えた。