スマートフォン版へ

【坂口正則調教師】『天皇賞でも逃げるのか エイシンヒカリGIの舞台へ』

  • 2015年10月29日(木) 12時01分
激白

▲重賞連勝中のエイシンヒカリ、満を持してGI挑戦


逃走劇で重賞2連勝を飾ったエイシンヒカリが、天皇賞・秋の舞台に登場する。外ラチまで大きく膨らみながらも勝ったアイルランドTから1年。管理する坂口正則調教師にお話を伺った。(取材・文・写真:大恵陽子)

衝撃のアイルランドT


「ヒヤヒヤでしたよ」

 坂口正則調教師は苦笑し、昨秋のアイルランドTの衝撃を語った。

「大きいところを狙うなら、いつかは東京コースも走らないといけない。初めての左回りで、直線も戸惑ったんじゃないかな」

 1000m通過58秒2のハイペースで飛ばしたエイシンヒカリは直線に入っても脚色が衰えず、そのまま逃げ切るかに見えた。

 しかし、ラスト300m付近から徐々に右へと膨らみ、みるみるうちに外ラチぎりぎりの所までいってしまった。最内から大外まで大きくコースロスをしながら再び伸びて勝利するという常識破りのレースをやってのけ、注目の的となった。

激白

▲昨年のアイルランドT、度肝を抜かれた大外逸走での逃げ切り(撮影:下野雄規)


 今ではすっかり逃げ馬のイメージがついたエイシンヒカリだが、意外にもデビュー戦(京都・芝外1800m)は好位から差す競馬だった。

 インの4番手から直線では逃げ馬の内をすくって、わずかなムチに反応しグンと加速し、圧勝。4月26日、皐月賞の翌週のことだった。

「元々体質に弱い所があったのと、5月の遅生まれなのでデビューも遅くなりました。でも、調教から動いていたのでやれる手応えはありました」

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング