11月3日、日本では地方競馬の祭典JBC(大井)ですが、時を同じくして、オーストラリアではメルボルンCが行われます。前走のコーフィールドCはフェイムゲームが6着、ホッコーブレーヴが10着という結果でした。両馬とも前走は休み明け。ひと叩きしての変わり身も期待されます。前走の悔しい思いを存分に吐き出しつつ、いよいよ迎える本番への最後の決意を両陣が語ります。
取材:安藤裕(元ジョッキー、通訳や海外遠征のレースコーディネーターとして活躍中)
【フェイムゲーム陣営(美浦・宗像義忠厩舎) 玉舎(たまや)助手、菊池厩務員】
『他には何もない、とにかく勝ちたい』
▲2015年ダイヤモンドS優勝時(撮影:下野雄規)
――コーフィールドCは6着、結果についてどうですか?
玉舎 まあ、競馬はジョッキーと馬に任すしかないと思っているので。内枠だったし展開もありますし、仕方ないのかなとも思いますね。ただ、もうちょっと頑張ってくれたらなと。せめて1番いい脚は使ってほしかったかな。
――日本では考えられないくらい遅かったですし、レースの歴史的にもかなり遅いペースだったという。
菊池 ジョッキーもメルボルンCを見据えて、そこまで強引な競馬をしなかったんだと思います。それはそれでよかったのかもしれないですけど、厩務員としては結果は不満です。正直、もっとやれると思ってました。あのメンバーだったら勝ちたかったです。
――日本馬2頭とも、枠に泣いたり展開が向かなかったり。運がなかったと言うしかないですもんね。
菊池 正直、ホッコーブレーヴがあそこまで負けるとは思ってなかった。うちのフェイムより、仕上がってましたもんね。あの展開は悔しかったでしょうね。
――フェイムゲームに関して、前走で足りなかったのかなというものはありますか?
玉舎 特にはないですけど、しいて挙げるならテンションですね。競馬に向けての馬の気持ち。
菊池 そうですね。使う前は気が入っていなかった。ただ、使った後もまだそこまで入ってないのもたしかです。
玉舎 まあ、疲れがあれば疲れを取ってだけども、そんなにはなかったからね。競馬の疲れって体の後ろに来るんだけど、乗ってみてもそういう感じは全然なくて。現地の獣医が疲労回復などの治療をしてくれたおかげもあって、レース2日後くらいからすごく良くなった。むしろ前走より良くなってます。
――体調面は整いつつあるんですね。