ゴールドアクターが3連勝で初重賞制覇を狙う/アルゼンチン共和国杯
昨年の菊花賞で3着に入り、その後休養を挟んで2連勝中のゴールドアクターが初重賞制覇に挑む。それを実績上位のサトノノブレス、高い潜在能力を持つレーヴミストラル辺りが阻むのか。ジャパンC、有馬記念を占う上でも重要な一戦となりそうだ。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
■11/8(日) アルゼンチン共和国杯(3歳上・GII・東京芝2500m)
ゴールドアクター(牡4、美浦・中川公成厩舎)は昨年の菊花賞で3着に入った後、休養をとって今年の夏競馬で復帰し見事に2連勝を飾った。今回は一気の相手強化となるが、ここでも遜色ない能力を持っている。勝ってGIに駒を進める事ができるか。
サトノノブレス(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)の前走は長期休養明け。馬体はそこそこできていたが、中身が伴わなかったようで、結果は10着と惨敗。ただ、一叩きされた効果は大きく、今回は相当な上積みが見込める。東京の長丁場は悪い条件ではなく、復活が期待されるところ。
レーヴミストラル(牡3、栗東・松田博資厩舎)は日本ダービー以来のレースとなるが、青葉賞の勝ちっぷりが鮮やかだったように高い能力を持っている。当時負かしたタンタアレグリアが菊花賞で4着に入っており、本馬も古馬相手にどれだけ戦えるかに注目が集まる。
その他、ここ2走が不振も能力上位のレコンダイト(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)、前走で久々の勝利を挙げたヒラボクディープ(牡5、美浦・国枝栄厩舎)、牡馬相手でも期待できそうなマリアライト(牝4、美浦・久保田貴士厩舎)、春の京都記念でラブリーデイと接戦を演じたスズカデヴィアス(牡4、栗東・橋田満厩舎)、海外遠征明けを叩いたマイネルフロスト(牡4、美浦・高木登厩舎)辺りも好走の圏内。発走は15時35分。
【データ分析】
人気(過去10回)…1人気は[2-1-1-6]勝率20.0%、複勝率40.0%とやや低めの成績。1〜5番人気が[8-8-4-30]複勝率40.0%、複勝回収率84%、6〜10番人気が[1-1-6-42]複勝率16.0%、複勝回収率80%。11番人気以下が[1-1-0-69]複勝率2.8%、複勝回収率21%と大穴の台頭はやや少なめ。
斤量(過去10回)…ハンデ戦のこのレースでの斤量別でみると、57.5kg以上の思い斤量を背負った馬が[3-4-2-17]複勝率34.6%、複勝回収率112%と好成績。53.5〜57kgの馬が[6-6-4-79]複勝率16.8%、複勝回収率50%、53kg以下の軽量馬が[1-0-4-45]複勝率10.0%、複勝回収率41%と斤量が重めの馬の方が好成績を挙げている。スタミナ戦になりやすく、地力のある馬が台頭してくるレースと言える。
馬番(過去10回)…馬番が1桁の馬が[8-7-7-68]複勝率24.4%、複勝回収率83%、2桁馬番の馬が[2-3-3-73]複勝率9.9%、複勝回収率28%と2桁馬番の好走率は低い。内を回ってこれる馬が優勢。
◆レーヴミストラル
・陣営コメント/松田博調教師
「前走(ダービー9着)の頃はまだ素質だけで走っていたようなものだし、春の時点ではよく頑張ってくれていたと思います。その後は放牧に出して成長を促していましたが、菊花賞にはこだわらず9月半ばに帰厩。じっくりと調整してきました。馬もだいぶしっかりしてきて、ひと追いごとに調教の動きも良化。古馬相手になるけれど能力的にはやれると思うのでいい競馬を期待しています」
◆レコンダイト
・陣営コメント/音無調教師
「前走(京都大賞典8着)は休み明けということもあって、結果的にはいい頃にはもう一歩足りない状態だったのかもしれません。レース後は