ここにきて状態がアップしているドリームバレンチノ/JBCスプリント
◆東京盃では他馬より2kg以上重かったが今回は定量になるということでの期待は大きい
昨年JBCスプリントを制したドリームバレンチノは、その後はそのJpnI勝ちによって斤量を背負わされることになって勝ち星から遠ざかった。しかし前走の東京盃では、58kgを背負って4コーナー10番手という位置取りから上り35秒7という末脚を繰り出し、勝ったダノンレジェンドに2馬身差まで迫った。ここにきての状態アップに加え、東京盃では他馬より2kg以上重かった負担重量が、今回は定量になるということでの期待は大きい。8歳にしての連覇なるかどうか。
今年の早い段階からここを目標に理想通りのステップを進んできたのがダノンレジェンド。その間、唯一の敗戦となった北海道スプリントC(3着)は、中団からの苦しい展開になったため。しかしその後ミルコ・デムーロ騎手に乗り替わってからのクラスターCと東京盃は危なげのない完勝。とはいえ引き続きスタートがいまいちなことと、馬群に包まれたときの課題は残る。今回は内目の6番枠。スタートを決めて、コーリンベリーの外目2番手あたりにつけられれば勝機は十分。逆にスタートが決まらないと厳しい展開になりそう。
昨年、断然人気に支持されながら5着と悔しい思いをしたのがノーザンリバー。その昨年は、スタートで後手を踏んで、すぐに好位につけたものの流れに乗れず、ちぐはぐな感じのレースだった。それでも勝ったドリームパレンチノとの差はわずかコンマ3秒。5月のさきたま杯は、さすがにメンバー的にも格の違いを見せつける圧勝。そこから5カ月ぶりの実戦でどこまで仕上げてくるか。
コーリンベリーが補欠から繰り上がっての出走となった。内枠に入って、外からポアゾンブラックあたりが無理やりにでも主張しない限りハナには行けそうで、マイペースの逃げに持ち込めれば見せ場はありそう。
地方勢の期待は、昨年2着のサトノタイガーに、北海道移籍後も北海道スプリントC、クラスターCで2着があったポアゾンブラック。
昨年はJBCクラシックに出走(5着)したベストウォーリアだが、やはり距離が長いとして今年はスプリントに出走してきた。JBCスプリントが2年連続で1200mというのは不運というべきで、デビュー戦以来久々のダート1200m戦は、さすがにこのメンバーになると流れが厳しい。JBCスプリントが1400mになる来年の川崎開催に期待して、今回は無印。
◎ドリームバレンチノ
○ダノンレジェンド
▲ノーザンリバー
△コーリンベリー
△サトノタイガー
△ポアゾンブラック