▲コーフィールドC、メルボルンCを終えた2頭の陣営が本音を語る
フェイムゲームが堂々の1番人気に支持された、今年のメルボルンC。結果はフェイムが13着、ホッコーブレーヴは17着でした。長い戦いを終えた両馬は、9日にそろって帰国の途へ就きます。そう簡単には勝たせてもらえないのが海外競馬。最後まで現地に残り、馬と共に帰国する両厩務員が、今だから語れる本音を明かします。
フェイムゲーム陣営「一口馬主の会員の皆様に感謝」
――24頭中の13着という結果。振り返っていかがですか?
菊池 日本と違って、スムーズに競馬をさせてもらえませんでしたね。不利も多かったですし、馬の能力は出し切れなかったと思います。状態に関しては自信がありましたので、なおさら悔しいのはありますね。
――レース後の馬の様子はどうですか?
菊池 いつもより競馬をしていないので、おそらくダメージは残っていないと思います。この後のローテーションは未定ですね。馬の様子を見て決めることになると思います。
――2か月という長い遠征が終わります。初めての遠征で、驚くことや戸惑うこともあったんじゃないですか?
菊池 特に調教は、どういうふうにしたらいいかわからなくて手探りでしたね。同じ検疫厩舎だったマックスダイナマイトなんて、調教量が異常なほど豊富で、びっくりしました。日本の馬だったら脚元が心配になるような調教ばかり。それをこなして、結果も2着ですからね。
――レースの後、マックスダイナマイトのスタッフと握手してましたね。国を超えて、いい仲間に出会えましたね。
菊池 はい。海外のチームとは言葉は通じないけど、ジェスチャーだけであんなに仲良くなれるもんなんだなって。それに、 (ホッコーブレーヴの)松永厩舎の2人とも、長い時間一緒でいろいろ話せました。日本にいたら、話せる機会もなかなかなかったはずですからね。いい出会いが多かった。競馬の結果以外は、とても楽しかったです。
――また来たいですか?
菊池 また来たいって、僕は思います。今回何よりうれしかったのが、フェイムの一口馬主の会員の皆様が、現地まで応援に来てくれたことです。なので、不甲斐ない結果になってしまって申し訳ありませんでしたという思いなんですが、もしも会員の皆様が許してくださるならば、リベンジしたいです。実現できるためにも、日本でGIを勝てるように頑張ります。
▲メルボルンCのレース前、街をあげてのお祭りムード
ホッコーブレーヴ陣営「馬が無事で良かった」
――17着という結果になりました。今年は特殊なペースでしたけど、いい位置につけましたね。