ドレッドノートは「まだ子供みたいなかわいらしい馬」
栗東の佐々木晶三厩舎だったドレッドノートが、大井競馬の小林分場(千葉県印西市)に厩舎を構える橋本和馬調教師の元に仲間入りをしました。
ドレッドノートはメイショウオウドウ産駒の7歳セン馬。重賞勝ちはありませんが、ダート短距離のオープンレースを中心に走ってきて、これまで5勝を挙げています。
9月に行われた阪神競馬場のエニフS(12着)に出走した後、小林牧場へ10月下旬に入厩。
「7歳なのにまだ子供みたいなかわいらしい馬ですね。噛むこともないし懐っこいです。馬っぷりもいいし、馬場が合うか合わないかはやってみないとわかりませんが、こちらではマイルくらいまでの重賞レースを中心に使っていきたいと考えています。まだ数も使っていないですし、とても楽しみにしています」(橋本調教師)。
クラスはA1ではなくA2になるそうで、11月26日に行われるA2以下のオープン磐梯賞(大井1600m)から始動予定とのこと。南関東に仲間入りをしてこれからどんな存在感を示していくのか興味深い1頭です。
さて、前回のリスタートでご紹介した2頭の南関東デビュー戦の話題をお届けしますね。
ゴールスキーとハーキュリーズが出走したマイルグランプリ
栗東の池江泰寿厩舎所属だったゴールスキー(川崎・内田勝義厩舎)は、11月4日の南関東重賞・マイルグランプリ(大井1600m)から始動しました。ざ石で一息入れた後にメンバー中一番重い斤量59キロを背負いながらも2番人気に推されていたのは、ファンの皆さんの期待の表れでもあったでしょう。
山崎誠士騎手を背に中団後方から進出するも、最後は伸び切れず10着。「中央時代は59キロを背負っても36秒台の脚を使えていた馬だから斤量は気にならなかったけど、道中我慢をして最後に弾けさせたかった。一息入れた分もあるけど、競馬次第ではもっとやれたと思う」と内田調教師は非常に悔しそう。
マイルグランプリ時のゴールスキー
次は選出されれば11月26日の地方全国交流・笠松グランプリ(笠松1400m)に向かいたいそうです。レース後も疲れはなく元気一杯とのこと。
一方、栗東の角居勝彦厩舎所属だったハーキュリーズ(浦和・小久保智厩舎)は、岡田大騎手がエスコートをし、10月28日の南関東重賞の埼玉新聞栄冠賞(浦和1900m)は4着、連闘で挑んだ11月4日のマイルグランプリ(大井1600m)では11着に終わりました。
「砂をかぶることは問題なさそうですが、走り自体がまだ芝なのかなと。浦和の軽いダートの走りはよかったですが、大井の重いダートでは対応し切れませんでした。これから対応できるように変えていきたいと思っています。力は持っている馬だし、まだまだこれからです」と小久保調教師はキッパリ。
マイルグランプリ時のハーキュリーズ。メンコは馬主様が作ったものです。メンコのフチの部分がキラキラ光ってかわいいです
今は福島県のテンコー・トレーニングセンターに移動したところで、今後の予定を考えていくそうです。南関東リーディング・小久保厩舎がハーキュリーズをどう変えていくのか注目していきたいと思います。
初戦の埼玉新聞栄冠賞と次のマイルグランプリでも、ハーキュリーズの横断幕が見守っていました
なお、11月25日の南関東重賞・勝島王冠(大井1800m)には中央卒業生たちが多数出走すると思われます。こちらにもぜひ目を向けてみてください!
次回は11月23日(月)にお会いしましょう!