充実期を迎えたミトラが連覇に挑む。それを、自分の形に持ち込んだら強い逃げ馬のマイネルミラノや、3歳馬ヤマカツエース辺りが阻みたいところ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■11/15(日) 福島記念(3歳上・GIII・福島芝2000m)
ミトラ(セ7、美浦・萩原清厩舎)は着実に力をつけていて、前走のオールカマーではGI馬相手に3着と健闘。得意の福島コース、このメンバー構成なら当然上位争いに持ち込んでくるだろう。連覇の期待がかかる。
マイネルミラノ(牡5、美浦・相沢郁厩舎)は成績にムラがあるが、自分の形に持ち込めれば強い。2走前に新潟記念で2着に入っているようにローカルメンバーなら力上位。
ヤマカツエース(牡3、栗東・池添兼雄厩舎)は北海道の2走で距離に目処を立てた。春にニュージーランドTを勝っているように能力はここでも通用。上位争いが期待される。
その他、距離延長で見直したいフラアンジェリコ(牡7、美浦・斎藤誠厩舎)、七夕賞2着のステラウインド(牡6、美浦・尾関知人厩舎)、クイーンSを制したメイショウスザンナ(牝6、栗東・高橋義忠厩舎)、ここ2走の内容が良いファントムライト(牡6、栗東・藤原英昭厩舎)辺りも上位争いの候補。発走は15時20分。
【データ分析】
人気(福島競馬場で行われた過去9回)…1人気は[1-1-3-4]勝率11.1%、複勝率55.6%。1〜5番人気が[5-5-5-30]複勝率33.3%、複勝回収率71%、6〜10番人気が[3-2-2-38]複勝率15.6%、複勝回収率69%。11番人気以下が[1-2-2-47]複勝率9.6%、複勝回収率105%と大穴の台頭がやや目立つ成績が、大きく偏りはない。
枠番(福島競馬場で行われた過去9回)…1〜3枠の馬[8-4-4-37]複勝率30.2%、複勝回収率145%が、4〜8枠の馬[1-5-5-78]複勝率12.4%、複勝回収率46%を大きく引き離しており、内枠が有利といえる。特に1〜3枠の馬の中でも、前走の上がり3Fが3位以内の馬が[1-3-0-2]複勝率66.7%、複勝回収率511%と内を通って来れて末脚を伸ばせる馬の成績が抜群なので、該当馬がいればぜひとも狙っていきたいところ。
近年の傾向(福島競馬場で行われた過去3回)…馬場の管理方法が大きく変わった近年では、前述の1〜3枠の内枠は近3年で[2-1-2-13]複勝率27.8%、複勝回収率78%とあまり良い成績ではなくなっている。また、距離延長馬が[1-0-0-17]複勝率5.6%、複勝回収率19%と不調で、距離短縮馬が[0-1-1-7]複勝率22.2%、複勝回収率104%と出走馬は多くないが回収率100%を超えているように、内が走りやすいわけではなく、短縮が決まりやすいことから、ややタフな馬場状態で行われているような印象。
◆ファントムライト
・陣営コメント/田代調教助手
「3走前のモンゴル大統領賞(16着)の敗因がよく分からないのですが、前走(アイルランドT3着)でも力のあるところは見せてくれましたし