大トリ・有馬記念を含めた第五回中山開催、気になる馬場状態は? いまや馬券検討に欠かせない「馬場」を、スペシャリスト・小島友実が直前レポート。読めば中山馬場の“すべて”がわかる!? 今週末から始まる第5回中山開催。暮れの大一番、有馬記念が行われる開催だけに、馬場状態も気になりますよね。中山競馬場では昨年夏に約15年ぶりに馬場改造工事を行った事などもあり、実は馬場の傾向に変化が起こり始めています。今回は11月26日に中山競馬場を訪ね、馬場造園課の根岸清隆課長にお話を伺ってきました。
まずは、今年の秋に行われた4回開催の中山の馬場の印象から教えて頂きました。
「例年通り、3回中山開催後に芝の張替を行っており、今年は天候に恵まれた事もあって、非常に良い状態で4回中山開催を迎えられました。週の中間の平日に雨が降る事があったものの、開催日にあまり雨が降らなかったので、芝コースはあまり傷まず、内側も外側も遜色のない状態で最終週のレースを終える事ができましたね」
馬場改造工事で水はけが改善した

▼写真1:14年の馬場路盤改造工事で路盤の下に砕石層が入り、排水性が改善した(撮影:小島友実)
そして、皆さんはお気付きでしょうか。最近、中山競馬場の芝は道悪になりにくい事を。馬場改造工事を施して行われた昨年の12月の開催から今年の秋の中山開催まで、重馬場や不良になった事は一度もなく、全て良か稍重の状態でレースが施行されているのです。
実は元々、あまり排水性が良くなかった中山の芝コース