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ジャウメ(牡 栗東・高野友和 父Elusive Quality、母ウィルビーゼア)
母ウィルビーゼアは栗東に所属しクイーンC(GIII)3着などの成績を残した。日本で繁殖入りし、オビーディエント(父シンボリクリスエス/準OP)など2頭の子を産んだあと2010年に渡米。本馬はアメリカにおける2番子となる。初子のウィスパーノットは6戦して2着1回という成績だった。父Elusive QualityはGone West系で、現役時代に芝8ハロンで1分31秒6の世界レコード(当時)を樹立。種牡馬としても成功し、04年にはSmarty Jones(ケンタッキーダービー-米G1、プリークネスS-米G1)の活躍により米チャンピオンサイアーに輝いた。「Elusive Quality×サンデーサイレンス」の組み合わせからは、UAEオークスを勝ったDevoteeとRaihanaが出ている。全兄ウィスパーノットは去勢手術が施されていたので、気性的に何らかの弱点を抱えていたのかもしれない。配合は申し分ないので気性面の問題がなければおもしろい。芝・ダート兼用のマイラー。
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フラジョレット(牡 栗東・池江泰寿 父クロフネ、母ポップコーンジャズ)
天皇賞・秋(GI)、宝塚記念(GI)など6つの重賞を制したラブリーデイ(父キングカメハメハ)の半弟。母ポップコーンジャズは現役時代、スイートピーS(OP)2着、オークス(GI)6着という成績を残した。本馬の全兄ビーチランデブーとシーサイドジャズはいずれも勝ち上がっており、前者は旧中京芝2000mの新馬戦を2分01秒2というレコードタイムで逃げ切った。Roberto 5×5も影響しているのか持続力に秀でたタイプで、クロフネ産駒だけにパワーもあり、ダートでも勝ち星を挙げている。本馬も似たようなタイプとなるだろう。芝・ダート兼用の中距離タイプ。
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ベルラヴォーロ(牝 美浦・黒岩陽一 父ワークフォース、母ブリオーサ)
母ブリオーサは1勝馬ながら、タッチザピーク(06年紅梅S-OP)の全妹、タッチミーノット(13年中山金杯-GIII)の4分の3姉にあたる良血。タッチザピークは繁殖牝馬としてピークトラム(父チチカステナンゴ/13年デイリー杯2歳S-GII・3着、13年新潟2歳S-GIII・3着)、タッチザターゲット(父クロフネ/13年ユニコーンS-GIII・5着)を出しているので、ブリオーサにも大きな期待が掛かる。父ワークフォースは現役時代に英ダービー(英G1)、凱旋門賞(仏G1)などを制した名馬で、前者は後続を7馬身ちぎるレコード圧勝、後者はナカヤマフェスタを一騎打ちの末にアタマ差くだしている。典型的な欧州芝2400m血統だけに、配合的にはスピード面を強化したいところ。2代母の父はMr.Prospectorなので、本馬はMr.Prospector 4×3というスピード強化に役立つクロスを持つ。期待が持てそうだ。芝向きの中距離タイプ。
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ミッキーグッドネス(牝 栗東・安田隆行 父ディープインパクト、母マイグッドネス)
「ディープインパクト×Storm Cat」はキズナ、アユサン、ラキシス、リアルスティールなどが出ているニックス。2代母Caressingは米2歳牝馬チャンピオンで、3代母Lovin TouchはYour Hostess=My Host 3×3という全きょうだいクロスを持っている。「ディープ×Storm Cat」で重要なのは、残りの部分にHyperion-Alibhaiのようなブリティッシュトラッドの王道を添えること。Lovin Touchが3×3で持つYour HostessとMy Hostの全きょうだいは、Alibhai産駒なのでこのパターンに当てはまる。馬体が小さめで、5月28日生まれも有利とはいえないが、小粒でもピリリと辛いところを見せてほしい。芝向きのスプリンター〜マイラーだろう。
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レーヴァテイン(牡 美浦・堀宣行 父ディープインパクト、母レーヴドスカー)
レーヴディソール(父アグネスタキオン/10年阪神ジュベナイルフィリーズ-GI)、レーヴミストラル(父キングカメハメハ/15年青葉賞-GII)、アプレザンレーヴ(父シンボリクリスエス/09年青葉賞-GII)、レーヴダムール(父ファルブラヴ/07年阪神ジュベナイルフィリーズ-GI・2着)、レーヴドリアン(父スペシャルウィーク/10年きさらぎ賞-GIII・2着)、レーヴデトワール(父ゼンノロブロイ/14年桜花賞-GI・5着)、ナイアガラ(父Fantastic Light/06年すみれS-OP)と、上は全頭漏れなく走っている。本馬の父ディープインパクトの成功パターンは、Northern Dancer系血脈が強めの、硬めの血で構成された繁殖牝馬に交配すること。母レーヴドスカーはNasrullahやRoyal Chargerの系統を集めた柔らかな瞬発力タイプ。父ディープインパクトの成功パターンには合致していないが、母はどんな種牡馬を宛がわれても重賞級の産駒を出してしまうので、杞憂に終わる可能性が高い。切れ味豊かな芝中距離タイプだろう。