このコラムでも取り上げたことのあるリオンディーズ、2015年の終わりに強烈な競馬をしてくれましたね!朝日杯FSでは、あの位置から追い込んで、きれいに届いてしまうという斬新なレースでファンのド肝を抜いてくれました。もちろん、わたしもすっかり射抜かれてしまったひとりです!
朝日杯の翌日、一夜明けの取材で角居厩舎を訪れると、以前運動中にすれ違ったときと同じ、おぼこい顔をしたリオンくんがスーッとまっすぐこちらを見つめてきました…。ほんと、まだまだ幼い!
「これから、レースを重ねていくうちにどう変わってくるんでしょうね」と担当の鈴木助手。母のシーザリオも結構うるさい馬でした。母も兄のエピファネイアも担当してきた鈴木助手に3頭のエキサイティング度を比較してもらったところ「いま思えば、シーザリオがいちばん静かかも…」という返事。
「ジョッキーが乗るとスイッチが入ってしまい、ハミを噛みますから。もうちょっとスイッチが入るタイミングが遅くなるか、ゆるやかになるといいんですけど」と幼い少年の将来を思案していました。
そして、調教パートナーの岸本助手も朝日杯前から「普通じゃない」と高い評価をしていましたが、朝日杯後は「まだまだですよ、深いですね底は」とさらにその伸びしろの大きさを示唆していました。いったい、これからどこまで強くなるんでしょうね。
さて、2015年を締めくくる有馬記念。あなたはどの馬を応援しますか?わたしは今年ほんとによく頑張ったラブリーデイに熱い声援を送りたいと思います。ほかの記者さんから「使い減りしてないの?」と何度となく聞かれましたが。いえいえ、とんでもない!“高いレベルで安定している”とは、まさにラブリーデイのためにある言葉だと感じるほどです。たしかに距離はちょっと長いですが、中山ですからね。大丈夫でしょう!内の偶数という最高の枠順をひき、運も味方しています。かつてダイユウサクがそうだったように、年の初めの金杯と年末の有馬記念を両方勝って締めくくってもらいましょう!
そして、同じく池江厩舎からは有馬記念と同じ日に阪神競馬場でリボンフラワーが出走しますよ。ご存知、池江泰郎大先生の愛馬ですがこちらもラブリーデイと同じく結構タフなんです。デビュー前に熱発しましたが、そのあとしっかり休んだあとはあの熱発がうそのように風邪知らずで、ほんと元気なんです。出走する千両賞に掛けて、池江泰郎先生は「千両役者になれるといいなぁ」と話していました。
2015年の有馬DAYは、阪神競馬場で池江パパ先生が、中山競馬場で池江息子先生がはち切れんばかりの笑顔を見せることを祈っております!