◆大井の長い直線でこの馬の末脚が生きる
今年ここまでダートのGI/JpnIで2勝しているのはコパノリッキーとホッコータルマエ。昨年からの2強が、今年もここでダートチャンピオンを決する戦いとなる。が、サウンドトゥルーのこの秋の充実ぶりに期待する。日本テレビ盃での差し切りには驚かされたが、その後もJBCクラシックで2着、チャンピオンズCでも3着と、日本テレビ盃の勝利がフロックではないレースぶりを見せた。特にチャンピオンズCは、4コーナーほとんど最後方の位置から追い込むときに、外に持ち出してのコースロスがかなりあった。ノンコノユメのようにほとんどロスのないところを走れていたら果たして、と思わせる競馬。ペースや展開に左右される可能性もあるが、JBCクラシックでも見せたように、大井の長い直線でこの馬の末脚が生きる。
コパノリッキーのJBCクラシックは、前半1000m通過が62秒7という楽なペースでの単騎逃げとなって後続を寄せ付けず。帝王賞でハイペースをつくったクリノスターオーやクリソライトが今回はいないため、おそらく再びコパノリッキーの逃げにはなりそうだが、サミットストーンやホッコータルマエらが、おそらくJBCのような楽な逃げを許さないのではないだろうか。チャンピオンズCで厳しい競馬を強いられた反動も心配で対抗まで。
浦和記念が東京ダービー以来の勝利となったハッピースプリントだが、勝ち星から遠ざかったのは、今年はGIタイトルにこだわったため。クリソライトが回避となった浦和記念は、さすがに勝って当然というメンバーだった。今回のメンバーを相手に勝ちきるまでにはさらなるパワーアップが望まれるが、可能性はあると思う。
押し出される形でホッコータルマエが△になってしまった。休み明けだったJBCクラシック(3着)はともかく、チャンピオンズCの5着をどう評価するか。厳しいペースで逃げることになったコパノリッキーを早めにとらえに行ったための失速という見方もできるが、強い時のホッコータルマエならあのタイミングでももっと粘れていたように思う。昨年ほどの勢いはないと見て狙いを下げた。
アンタレスSのあと調子を崩したサミットストーンだが、浦和記念の2着でようやく復調と思わせるレースを見せた。さらに上向きなら上位を脅かすまであるかもしれない。
かしわ記念で9歳にしてのJpnI制覇を果たしたワンダーアキュートは、チャンピオンズCでもホッコータルマエに1馬身差の6着。まだまだ見せ場はありそう。
ダートグレードで入着実績のないプレティオラスだが、今年は大井の重賞でユーロビートを2度完封。展開がハマれば、勝ちきるまではともかく、どこかで一発あってもいい。
◎05サウンドトゥルー
◯11コパノリッキー
▲06ハッピースプリント
△13ホッコータルマエ
△07サミットストーン
△04ワンダーアキュート
△02プレティオラス