あけましておめでとうございます。2016年の競馬がスタートしましたね。トレセンは2日に馬場開き、3日からほぼ通常営業というかんじ。今週末の連続開催まで、ずっと休みなしのスケジュールで乗り切ります。毎年のことですが、この時期はホントバタバタしますねー。あともうちょっと、がんばってほしいと思います!
わたしは年末31日まで、年明けは3日から取材。そして5日は中山金杯を見に行ってきました。そのいずれの日も取材し続けたのは中山金杯を制したヤマカツエースでした。そのような馬をずっと取材し続けられるのはわたしもラッキー。父はキングカメハメハで、ほんと真面目。そのあたり、昨年同じ中山金杯から一気に出世したラブリーデイを彷彿させますね。
中山金杯のパドック
ラブリーデイもちょくちょく取材させていただいていますが、ある時期を境にオーラが増した、とかいうタイプではないんですよ。ほんと、ふつう。変わらないけれど、しっかり強くなっている。とくに馬体がしっかりしてきてから、結果も出やすくなりました。その点はヤマカツエースも同様ですね。今回もプラス6キロの馬体重。夏ごろと比べると胸前にボリュームが出てトモに丸みが増しました。
「これもキングカメハメハの成長力だね。産駒をみていると、キングカメハメハ自身は早くに引退してしまったけれど、もし古馬になっても走っていたならさらに成長しただろうと感じさせるよ」と土屋助手は何度もうなずいていました。
中山金杯優勝時のヤマカツエース
派手さという点では、ほんとに地味なラブリーデイに比べると、ヤマカツエースのほうがブルードメアサイアーのグラスワンダーからの由来をかんじさせる栗毛の馬体が若干華やかさを感じさせるかな?でも、特にヤンチャをするわけでもない。操縦しやすい、地味な馬です。そんな彼らがしっかりと強くなっていく姿、それはそれでドキドキしますね。
ヤマカツエースで中山金杯を制した池添謙一騎手
ヤマカツエース次走は京都記念を視野に入れているようですね。距離は2200mと中山金杯から1ハロン延びますね。
「将来的には2400mまで距離がもつ馬に育ってほしい。結果的にはラブリーデイ同様、2000mがひとつの壁になるかもしれないが、現段階では距離が延びても対応できるようになるのが理想」(土屋助手)と、陣営は距離延長に前向きです。
距離の壁…、一時は短距離路線を進もうかとされていた馬ですし、当然やってくることでしょう。
「でも、少しずつ距離が延びても対応できるようにと調教メニューも工夫している。たとえば、中山金杯も道中しっかり折り合ってしまい伸びるようにと、調教でも全体の時計はゆっくりで上がり重点の内容を課した。そういうこちらの意図をちゃんと体で理解して、走ってくれるんだ。頼もしいね」(土屋助手)
まだまだ成長途上というヤマカツエース。まだまだ伸びしろはあるでしょう。そして、ラブリーデイのようにGIを勝てるのか!?2016年の上がり馬として注目していきたいですね!