シンザン記念「死の枠」で負けた人 雅Sこの注目馬で取り返せ/トレセン発秘話
◆50回中たったの3回
先日のシンザン記念に「死の枠」があることを初めて知った。内の馬場が荒れても、なかなか外差しの馬場にならない現代競馬。多くのレースで外枠が「死の枠」になりやすいが、シンザン記念に限っては本物の“死に目”があるのだ。
それが5枠。今年で50回を数えた同レースで、5枠の馬が勝ったのはたったの3回しかない。12頭立て以上のレースになれば、出走馬のうち2頭いることになるはずの5枠が、である。2着も全50回で2回というのだからまさに死の枠だ。
今さら言うな?まさにその通りなのだが、このことを知ったのはレースの前日。まさに死の枠=5枠10番に入ったピースマインドの担当、荻須助手から教えてもらったのだ。
「5枠の馬はめったに上位に来ないんですよ。それだけが心配で…」と不安そうに話していた同助手に対して、我々取材陣は「たまたまでしょ」と一笑。しかし、1番人気ピースマインド、4番人気ラルク(9番)が揃って2桁着順にごう沈したのを見ると、死神の存在も信じたくなる。来年からはシンザン記念で5枠に入った馬は黙って消し…新たな馬券法則を知った次第である。
来年まで待てない人のためにというわけではないが、今週の土曜京都メーン・雅Sはブライトアイディアを推奨する。ピースマインドとともに担当している荻須助手が「シンザン記念もいいけど、こっちのほうがさらに状態がいいので楽しみなんです」と話していた馬だ。シンザン記念でピースマインドを買って負けた人は、ぜひこの馬で取り戻してもらいたい。幸い、雅Sに死の枠は…なさそうである。
(栗東の坂路野郎・高岡功)