砂の“電撃戦”なら一流の能力 シゲルカガ存在感見せる
◆元祖パイロ代表産駒として
「電撃の6ハロン」というフレーズはよく使われるが、過去10年の芝1200メートル戦で前半3ハロン通過ラップが一番“電撃”だったのはどのレースか?
該当するのは07年6月17日の福島メーン・バーデンバーデンC(3歳上オープン)だった。テイエムチュラサンとギャラントアローが競り合ったことで生まれたペースはなんと前半3ハロン31秒8。まさに「電撃の6ハロン」にふさわしいレースだったといえよう。
では過去10年のダート戦で一番の“電撃”は?
実はつい最近マークされており、それが昨年12月13日に行われた中山のGIIIカペラS。脚抜きのいい重馬場だったとはいえ、前半3ハロン通過は32秒5という芝のGIでもめったに記録されないような驚異のハイラップが刻まれている。
結果、道中14番手のキクノストームが快勝したほか、差し、追い込み勢が多く上位を占めたのは必然。一番強い競馬をしたのはこの記録的なペースで逃げたシゲルカガとしても問題ないのでは。
何せ競り合ったエーシントップが早々にバテて1秒5差15着に沈んだのとは対照的に、直線で一旦は後続を振り切るかのような見せ場をつくり、0秒3差7着に踏みとどまったのだから…。少々速いペースでも先手さえ取れれば、一流の能力を発揮することを証明してみせた。
「自分の形に持ち込めれば本当に強い。この中間は馬に走る気が満ちて、最近の中では一番と言えるくらいの状態だし、直線平坦の京都に替わるのも歓迎」と広井助手。
土曜(23日)京都メーン・太秦S(4歳上オープン、ダ1200メートル)は砂最速ラップの持ち主シゲルカガに迷わず◎。11日のGIIIフェアリーSでビービーバーレルがパイロ産駒として初のJRA重賞勝利を決めたばかりだが、元祖パイロの代表産駒として今週はこのシゲルカガが存在感を見せつける。
(栗東の坂路野郎・高岡功)