◆力を発揮できる流れになるはず
東京大賞典を制したサウンドトゥルーに、GI・10勝目の新記録なるかというホッコータルマエの2頭に人気が集まりそうだが、牝馬のアムールブリエに期待する。JBCレディスクラシックは4着だったが、流れに乗れなかったため。牡馬相手でもゆったり流れる2500mの名古屋グランプリを狙って快勝。引退レースとなった2着のニホンピロアワーズには1馬身差だが、鞍上は4コーナーから直線にかけて何度もうしろを振り返り、後続の脚色を確認しながらまったくの楽勝だった。川崎記念は2100mだが、小回りでほぼ間違いなくゆったりした流れになるだけに、アムールブリエには力を発揮できる流れになるはず。牡馬相手のJpnIとはいえ、サンビスタがチャンピオンズCを勝ったよりもメンバー的には楽だろう。浜中騎手は日曜日の落馬で心配されたが、報道によると川崎記念には騎乗できるようだ。
サウンドトゥルーかホッコータルマエかという選択なら、昨年後半に急上昇のサウンドトゥルーを取る。ロングスパートで長く脚を使えるこの馬にも展開は向くはず。ひょっとするとこの馬も2000mを超える長距離のほうが強いレースをするかもしれない。
昨年の帝王賞を制して以降、GI・10勝の新記録を前に足踏みが続いているホッコータルマエだが、展開的に厳しかったチャンピオンズC(5着)はともかく、JBCクラシック(3着)、東京大賞典(2着)のレースぶりから、連戦連勝だった頃の力を望むのは難しいように思うのだが。
一昨年のジャパンダートダービー以来勝ち星から遠ざかっているカゼノコだが、みやこSはまことに惜しい2着だった。この馬は脚の使いどころが難しい。
昨年の白山大賞典で重賞初制覇となったマイネルバイカは、2か月半のブランクがあってベテルギウスSを逃げ切った。そのときの2着馬アスカノロマンは、24日の東海Sで強い勝ち方を見せた。明けて7歳のマイネルバイカはようやくの本格化という可能性はある。この原稿を書いている時点で◎アムールブリエがどの程度の人気になるか想像がつかないが、穴ならこの馬かもしれない。
芝からパッションダンスが参戦。3年前の新潟大賞典、昨年の新潟記念を勝っているが、ともに速いタイムの決着で、この馬自身34秒台前半の上がりを記録。芝の切れ味&タイム勝負のこの馬に、地方のダートは向かないと思うのだが。
◎02アムールブリエ
◯01サウンドトゥルー
▲12ホッコータルマエ
△04カゼノコ
△07マイネルバイカ