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【フェブラリーS】地方騎手予想 ―ダートのプロフェッショナルは逃げ馬・差し馬どちらを選ぶ?

  • 2016年02月15日(月) 18時01分
今年もまたJRAのGIが始まる。第33回フェブラリーS(2月21日、東京ダ1600m)は、多彩な脚質の有力馬が顔を揃えた。同レース3連覇を目指し、逃げるであろうコパノリッキーに対し、伸び盛りの4歳馬モーニンとノンコノユメは、それぞれ好位と後方から王座を狙うだろう。これまでの経験か、それとも勢いか。日々ダートで白熱の戦いを繰り広げ、「ダートを知り尽くす」と言っても過言ではないのが、地方競馬の騎手たちだ。彼らならどの馬で、どんなレースをしたいと思うのだろうか。兵庫(園田・姫路)、東海(笠松・名古屋)の騎手に聞いた。(取材・文・写真:大恵陽子)


JRAでも重賞制覇!トップジョッキーの選択


【「あの馬向きのペースになる!」木村健騎手(きむらたけし・兵庫)】

地方企画

 2010年チューリップ賞(GIII)をショウリュウムーンで、2014年かきつばた記念(JpnIII)をタガノジンガロ(兵庫)で勝つなど、重賞制覇もある兵庫のトップジョッキーは、即答した。

「ノンコノユメに乗りたいね! 上がりの脚をどんだけ使うか、体感してみたいもん」

 地元・園田競馬場は小回りとは言え、ほとんどが逃げ・先行で勝利の木村。末脚一気での勝利は本人も「記憶に強く残っているのは、アラブの時代(1999年サラブレッド系導入前)まで遡らないといないかも」と冗談交じりに言った。

「今回はペースが速くなるんちゃうかな。コーリンベリーとは昨年の秋にJBCスプリントで一緒に走ったけど、スタートが速いもん。年末のチャンピオンズCではコパノリッキーがいたからあえて控えたんやろうけど、今回は行くんちゃうかな。で、リッキーも行くから2番手以下も速くなる。そしたら後ろから行くノンコノユメのペース!」

 隣で話を聞いていた高松亮(岩手所属、現在兵庫で期間限定騎乗中)は、「木村さんは馬を我慢させて脚を溜めるのが上手い!」と、相槌(ヨイショ?)を入れた。でも、いくら脚を溜めても、びっちりマークされたらどうするのか。

「前の馬がどの辺で下がってきそうか見極めておくね。外が塞がれていたら、身動きがとれなくなってしまうから」

 道中、周りにどういった馬がいるか、ということも重要なファクターになりそうだ。


【「ヒヤヒヤするけど…」安部幸夫騎手(あべゆきお・愛知)】

地方企画

(撮影:編集部)


 昨年末に通算3000勝を達成し、2015年東海リーディング2位の安部幸夫。軽ハンデでJRA重賞を2勝したことでも記憶に残っているファンもいることだろう。※2005年愛知杯(GIII・マイネソーサリス51kg)、2006年マーメイドS(GIII・ソリッドプラチナム49kg)

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