東出ヒロ　おーさぶっ。

netkeiba編集部(以下：編)　本当ですよねー。先週の土・日は初夏なみに暖かかったのに、今週に入ってから、また寒さが戻ってきました。三寒四温とはいいますが、体調崩しちゃいそうです。

夏目行人　今月7日までの1週間に全国の医療機関を受診したインフルエンザの患者は、推計で164万人にも上ったというからな。

東出　あら、マスクなんてしちゃって、夏目さん、もしかして？

夏目　いや、私は花粉症だ。

東出　微妙にズレるところ、夏目さんらしいなー。

編　女子テニスの世界ランク1位、セリーナ・ウィリアムズもインフルエンザで大会を欠場したみたいですね。世界的に流行しているのでしょうか。

東出　昔は風邪ひくと学校が休めるって嬉しかったけれど、さすがにインフルエンザは怖いよねー。

夏目　また話が脱線する前に聞いておくが、先週の結果はどうだったんだ？

編　はい、先週の京都記念は夏目さんのタッチングスピーチの2着(3番人気)が最高で、馬券圏内に入ったのもこの1頭のみ。東出さんはボウズなので、担当編集者としては、ちょっと……いや、かなり残念な結果でした。そして投票ですが……121対93で、東出さんの勝利となりました。2連敗からの巻き返しということになりますね。

夏目　なぬっ!?　相手はボウズというのに……なぜだっ？

東出　やったー！　さすが読者のみんなは、わかってるよね、センスが良いよねー。

編　東出さんは10番人気のヒストリカルが4着に突っ込んできたのが好印象だったのでしょうか。とはいえ、ボウズはいただけませんので、今週は気合いの入った答弁を期待しています。ということで今週もよろしくお願いいたします！

夏目は「距離延長組」をバッサリ！

編　第16回の答弁テーマは、今年初のG1・フェブラリーSです。今回もおふたりに3頭ずつ推奨馬を挙げていただきます。では夏目さんから、お願いします。

夏目　今回はまずひとつの結論から答弁を進めさせていただこうと思います。前走距離が1800m以上の馬は[9-9-8-54]で複勝率32.5%と好相性、逆に1600m以下だと[1-1-2-75]という悲観的な傾向となります。さらに掘り下げると、根岸S組は[1-1-2-53]と壊滅的。つまり今回は距離短縮組に決め打ちの一手でしょう。

東出　うわー、出たっ。自分で考える幅を狭めるのって、一番キライなんだよねー。

夏目　効率を追求する考え方は、キミ以外のほとんどの方に受け入れてもらえると思っているけれどね。
　あらためて私の1頭目は、ノンコノユメです。前走中京1800m組は[2-1-1-4]で複勝率50%、さらに昨年はこの組がワン・ツー・スリーフィニッシュでした。ご存知のとおり、末脚が同馬の最大の武器ですが、フェブラリーSでラスト3ハロンが1位の馬は[4-5-2-2]で連対率69.2%、着外の2頭も5着ということからも末脚が求められるレース。キャリア10戦中、9戦で最速の上がりを出しているノンコノユメに、うってつけの舞台といえるでしょう。

東出　いやいやいやー、いまの東京ダートは前残りもじゅうぶんあるからね。追い込み勝負だと、3着を外すことだってあるんじゃない？

夏目　フッ、それだったら、こんな馬を挙げさせてもらおうか。
2頭目はコパノリッキー。前走東京大賞典組も[0-3-4-8]で複勝率46.7%と好相性。いわずもがなの2年連続チャンピオンで、東京ダートは[3-0-1-1]で評価を下げる必要は微塵もありません。続いて3頭目はロワジャルダンです。こちらももちろん、距離短縮組。前走は東海S3着でしたが、前走3着馬は[2-2-1-9]で連対率29%と前走別ではトップですから気にすることはないでしょう。こちらもここ3戦で上がりが3位以内、瞬発力勝負に不安はありません。

東出　最後まで自分の考えを変えないねー。そんなのだと人気出ないよ？　それに窮屈じゃない？

夏目　……むしろキミのように、天衣無縫な考え方で良く予想ができるなと感心するがね。

東出　そう？　いやーなんだか褒められると照れるなー。

夏目　……皮肉が通じないのは天性の鈍感力だな。

編　さてお待たせしました、東出さん、答弁をお願いします！

東出　お任せあれ！　まず1頭目は