アドバイスを聞くようにしている先輩とは…
鮫島克駿ジョッキーのインタビューも最終回。自身が疑問に思ったことはすぐに先輩にアドバイスを聞くようにしているそうです。その先輩とはいったい!?
(取材・文/大薮喬介)
自分の騎乗レースをDVDに撮って観ていただいています
――すべてのレースを勝ちたいと思っている鮫島ジョッキーですが、悩んでいる時に先輩にアドバイスを聞きに行ったりはするのですか?
鮫島駿 四位さんや(福永)祐一さんに聞きに行ったりしますね。お2人とも浅見厩舎の馬に騎乗されますから、デビュー前から調教で一緒に乗る機会が多かったですし、ずっと目標にしていたジョッキーでしたから。僕、四位さんや祐一さんの騎乗スタイルが本当に好きなんですよ。競馬学校の時から写真とかを集めたりしていました。だからデビュー当初から、自分が騎乗したレースをDVDに撮って、トレセンのスタンドなどで観ていただいたりしています。
――すべてのレースをですか!?
鮫島駿 最初はそれほど騎乗数がなかったので、全部のレースを観ていただいていました。後半は騎乗数も増えてきたので、勝ったレースや自分が気になったレースを観ていただく感じですね。
――どのようなアドバイスをしてもらっているんですか?
鮫島駿 レースで無駄な動きがあった時に「もっとこうしたほうがいい」とか、ムチの使い方や、道中の騎乗フォームや追い方だったり、いろいろなことをアドバイスしていただいています。四位さんには京都の外回りの乗り方を教えていただいて、すごく勉強になりました。
――褒められたりすることはあります?
鮫島駿 それはあまりないですね(苦笑)。7月くらいだと思うんですが、夢中になるとムチを連打するクセがついてしまったんです。北海道から祐一さんが帰ってきた時に「目標にしているところが違うだろ」と指摘されて、連打をするなとアドバイスをいただきました。夏は四位さんも祐一さんも北海道でしたし、厩舎でアドバイスをしていただく助手さんも北海道だったので、誰も注意してくれる人がいなくなって、競馬が荒くなってしまったんです。それで制裁も多くなって…。
――確かに昨年は制裁回数が多かったですね。
鮫島駿 本当に夏以降はすごく増えて、ダメでしたね…。でも、今は大丈夫です。意識して連打しないようにしていますから。
――他の記事で拝見したのですが、ミルコ・デムーロ騎手にもアドバイスを聞きに行くこともあるとか。
鮫島駿 攻め馬に一緒に乗っている時に聞いたりしています。スクリーンヒーローで勝ったジャパンCがすごくかっこよくて、憧れのジョッキーの一人なんですよ。
――憧れの人にアドバイスを聞きに行くのは、なかなかできないことだと思いますよ。物怖じしないタイプなんですね。レースでも緊張したりはしないんですか?
鮫島駿 わからないことがあったら、絶対に聞きに行ったほうがいいと思うんですよね。レースでも、あまり緊張はしないです。あっ、でも、今年の1月10日の北大路特別でシャルールに乗った時は少し緊張しました。強いのはわかっていたので、あとは自分の乗り方次第だと思っていたので。勝ってホッとしましたね(笑)。
――では、最後に今年の目標を教えていただけますか?
鮫島駿 数字的な目標でいえば、50勝です。あとは、いつも心がけている馬の長所を活かす競馬をしたいですね。あとは、去年は制裁が多かったので、今年は制裁ゼロが目標です!
数字的な目標でいえば、50勝です。あとは、去年は制裁が多かったので今年は制裁ゼロが目標です!