フラワーCのゴールドシップとスプリングSの池添チューン
今週は4つも重賞がある。
重賞じゃないけど、皐月賞に向けて大事なレース・若葉Sもある。
大忙しだ。
って毎年書いてる気がする。
でもその一方でたかだか4つじゃないか!?とも思うようにしている。
JRAが今秋から開始する予定の海外馬券発売対象レースには、1日に最大5レースが馬券対象になるドバイワールドカップデー(3月下旬)や、最大4レースが対象になる香港国際競走(12月上旬)が含まれている。
あくまでも馬券発売は日本の有力馬が出走する場合とされているけれど、今の日本馬の勢いを見ると、ドバイでの最大5レースだって十分ありえる。
今週の重賞は4つだけど、1日で4つじゃない。今年は3日で4つだ。一日で4レース、5レースを前に大忙しだなんて言ってちゃ儲かるもんも儲からない。
世間はどうかわかりませんが、海外馬券は発売開始直後にお宝が埋まっていると自分は決めつけているので、今から想像を膨らまして、スタンバイしてるんであります(想像じゃなくて、勉強せい!って話ですね。わかってます!)。発売開始は凱旋門賞かな?香港かな?できれば凱旋門賞が…ってそれはまた別の話でございます。
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フラワーカップのゴールドシップ
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今年のフラワーCは出走そのものが大激戦だ。
フルゲート16頭
登録馬 31頭
出走確定馬 2頭
抽選対象馬 29頭
抽選は29分の14。2頭に1頭が除外だ。
藤田菜七子ちゃんが騎乗すると言われているシャララも抽選対象だ。まあコンピューターが将棋や囲碁でプロと真剣勝負をする時代だ。しかもプロ棋士相手に勝利する時代だ。プロ棋士の何十手、何百手先をも読めるのだから、競馬関係者、競馬ファンの数手先を読むことなんてたやすいはず。きっとシャララは当選だ。当選に決まっている。やったー!
そうなると、28分の13となる。登録した馬が他に回る可能性もあるけれど、どうあがいても抽選は逃れられまい。こうなるとルメール騎乗予定のシャクンタラーや川田騎乗予定のパールコードや岩田騎乗予定のルフォールなどに注目しても、みんなまとめて除外になる可能性もある。
週中に触れて、安全安心なのは2勝馬の2頭ゲッカコウとペルソナリテのみとなる。
どちらも馬主はラフィアン。岡田繁幸氏を総大将とするグループの馬2頭だ。
この2頭ならば、ゲッカコウに興味津々だ。
はたして松岡騎手はここでも向こう正面からスパートする大マクリを決行するのか?
ゲッカコウはここ2戦、牝馬では珍しい牡馬みたいにマクる競馬を決めて、3着、1着している。
鞍上・松岡だからきっと狙ってのものだろう。実際、松岡騎手はデビュー戦からそれをやっている。
新馬 福島18 松岡 10-1-1-1 1着
コスモス賞 札幌18 丹内 6-6-4-3 7着
百日草 東京20 松岡 2-2-3-4 3着
葉牡丹賞 中山20 津村 2-3-3-3 5着
ジュニアC 中山16 柴田大 3-3-2-3 5着
若竹賞 中山18 松岡 9-9-2-1 3着
500万 中山18 松岡 8-9-1-1 1着
マクり競馬をやってるのは松岡騎手のみ。
松岡騎手がマクッたのはコーナー4つの競馬の3戦で、コーナーが2.5的な東京2000ではやってない。やはり狙ってやってると解釈するのが妥当だろう。
だとすると、距離1800で角4のフラワーCでもそれをやる可能性あり。中山1800で2回やっており、準備はできてるはずだ。前半のペースがゆったり進むようならお誂え向きだろう。
前2走でいっしょに闘ったクィーンズベストは、若竹賞2着、500万3着で、チューリップ賞では3着に2分の1馬身差の4着と好走した。クィーンズベストにちょっと負けたり、ちょっと勝ったりのゲッカコウもそれなりのレベルにあるとは読める。
ちなみに過去10年で、向こう正面から、あからさまに仕掛けて馬券になった馬はいない。そもそもそういう競馬をした馬がいない。いたのは最後方から8番手くらいに追い上げて、そこで終わった馬が2頭いるくらいだ。そもそも牝馬でゴールドシップみたいな競馬をする発想がないのかもしれない。そういう意味でも重賞のここで向こう正面スパートが通用するのか興味津々で、重賞のここでもぜひともそういう競馬をやってもらいたい。
フラワーC 興味津々馬 ゲッカコウ
とはいえ、この馬から馬券を買うかはまだわからない。
どんな馬が出走してくるかまるでわからず人気も読めないし、この戦法は鞍上込みで相手次第にも思えるからだ。
フラワーCは2着以内に入って賞金の上乗せを狙うレースだ。ゲッカコウのマクリが呼び水となって、一斉に仕掛け合戦が始まるかもしれない。松岡騎手も前走について、仕掛けてる最中にペースが上がらなくて助かった的なコメントをしていた。それなりのリスクもともなうということだ。
もし早仕掛け合戦になったら、後方でじっと息を潜めていそうな馬にもチャンスが訪れるかもしれない。
中山では直線が短くて追い込めきれないと思われがちなラブリーアモンでも足りてしまうかも!?(出走できればの話ですが)
ゲッカコウの人気が6人気以下なら大マクリ競馬に一票を投じてみたい。
それ以上の人気(5人気以内)なら、呼び水になると考えて他の馬に注目だ。
フラワーC 注目馬
ラブリーアモン
ルフォール
パールコード
フェイズベロシティ
みんな出走できるかわからない馬。だから多めにあげてみた。出走確率は現状では約2分の1。
2頭出走してくれればそれでいい。
ラブリーアモンは前記したとおり。早仕掛け合戦で前方が疲れたときの末脚狙い。後方組。
ルフォールは岩田の南蛮漬け狙い。前走は大外枠だったからか、ふつうにスタートしたのに最後方追走だった。直線では最内を突いていい伸びをみせた。岩田の「大外→最内」チェンジで馬が変わることはよくある。アドマイヤデウスでもあった。今回はどんな枠でも中団くらいにつけるのではないか。中団組。
パールコードは、カタールの王様の切り札のはず。社台F生産馬だし、底力もあるとみた!先行組。
ヴァン・ヘイレン(アメリカのロックバンドだよ)をバン・ヘイレンと書いてYahoo!で検索すると、ヴァン・ヘイレンではありませんか?と聞かれてしまう。下唇を噛んでヴァンとは発音していないのにも関わらず、日本語で記載するときはヴァンでないとコンピューターに注意されてしまうのだ。でもその気持ちはわかる。ヴァン・ヘイレンはヴァン・ヘイレンであって、バン・ヘイレンではない。「ビートルズ」と「ずうとるび」くらい違う。ディズニーランドとデェズニーランドくらい違う。
フェイズベロシティは本当はフェイズヴェロシティにしたかったのではないか?ベロよりヴェロの方が英字に忠実だし、スピード感も出るような気もするからだ(VELOCITY=速度)。
でもヴェロにしてしまうと10文字になってしまう。
おそらく断腸の思いでベロにしたのではないか?
でも自分はベロが気に入っている。ベロベロベロベロ~。うむ、イジリー岡田の高速ベロみたいでスピード感がある。来週の高松宮には香港からエアロなヴェロシティが来る。その前に日本の高速ベロに……おっとぜんぜん走る根拠に触れてないな。
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スプリングSと若葉Sのディープインパクト産駒と池添騎手
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今年の世代は馬体重470キロ以上のディープインパクト産駒の牡馬がちゃんと出走していて、そしてちゃんと重賞を勝っている。
以下は3歳世代のディープインパクト産牡馬の重賞ウィナー
ホープフルS ハートレー 484キロ
きさらぎ賞 サトノダイヤモンド 498キロ
共同通信杯 ディーマジェスティ 476キロ
弥生賞 マカヒキ 496キロ
馬体重が470キロ以上あると重賞を勝てるわけではないけれど、470キロ以上あったほうが重賞を勝ちやすいようには思える。共同通信杯では1人気のハートレー(486キロ)は敗れ、6人気のディーマジェスティ(476キロ)が1着したけれど、人気のある470キロ以上のディープ産駒をナイガシロにはできない。
スプリングSにも若葉Sにも470キロ以上のディープインパクト産牡馬が出走を予定している。
スプリングS マウントロブソン 前走476キロ
若葉S アドマイヤダイオウ 前走488キロ
鞍上はロブソン=シュタルケ、ダイオウ=Mデムーロ。
予想人気はロブソン=3人気、ダイオウ=1人気。
先週も触れたけれど、この世代の3歳重賞1人気馬はルメール・Mデムーロが騎乗したときにのみ勝ち負け(連対)している。若葉Sは重賞ではないけれど、Mデムーロ騎乗で1人気にちゃんとなったらアドマイヤダイオウで軸は鉄板に思えてくる。
マウントロブソンは逆に1人気になりそうになく、だからといって人気薄でもなさそうだから、ナイガシロにしにくい。
スプリングS ナイガシロにしないぞ!
マウントロブソン=3人気で。
若葉S ナイガシロにしないぞ!
アドマイヤダイオウ=1人気で。
池添騎手がスプリングSでロードクエストに騎乗する。
1人気必至のロードクエストを池添騎手がどう操るのか興味津々だ。
スプリングSの1人気馬をナイガシロにしてはいけないのは過去10年の成績から明らかだ。
1人気成績 4-4-2-0
3着以内で鉄板級!
しかしながら、1着は4回しかなく、取りこぼしが6回もある、という見方もできる。
馬券の買い方次第では、たとえロードクエストが3着以内に走っても美味しい馬券にありつけるかもしれないわけだ。
2着か3着に敗れる可能性もあるスプリングSの1人気馬に今年は池添騎手が騎乗する。
そこが興味深い。
理由は、(当たり前だけど)ロードクエストの目標はスプリングS1着ではなく、クラシック1着に思えるからだ。そこにテン乗りの池添騎手。はたしてどういう目的意識で騎乗するのだろう?実際、ダービーまでの依頼を受けたとスポーツ紙上にはあった。
言うまでもなく池添騎手は大レースに強い騎手だ。と同時に大レースを勝つために必要なことを馬に教えることもできる騎手だ。オルフェーヴルには新馬勝ちのあと4戦かけて競馬を教えた(2着・10着・2着・3着)。目先の1着にこだわらず、その先のもっと大きな1着のためにせっせと仕込んだわけだ。
ショウナンパンドラの場合は4歳になってからの騎乗だから、競馬をチューンするというより馬の特徴を掴みながらの騎乗だったかもしれない。その宝塚記念は3着だった。その後、オールカマー1着、天皇賞秋4着、ジャパンカップ1着。
ロードクエストの騎乗が本当にダービーまでなら、
スプリングS→皐月賞→ダービー
というローテが想定できる。
もはや馬に何かを教える時間はない。ならば今回は馬の特徴を掴みながら、皐月賞やダービーでの感触をたしかめるレースになるのではないか。ロードクエストの特徴の1つに「出遅れ」がある。ならば今回は出遅れを味わいながら、皐月賞、ダービーでの走りを思いめぐらせることも十分考えられる。それはつまり、追い込んで2着か3着ということだ。
実際、池添騎手から本番を見据えて、レースでいろいろたしかめたい、出遅れも含めてたしかめたい的なコメントが出ている。やっぱり出遅れを味わうつもりだな。
正直、それでも勝つくらいでないと皐月賞で、スペシャルな奴ら(サトノダイヤモンドやリオンディーズやマカヒキなど)には太刀打ちできない気がするけど、それはそれ、馬券は馬券だ。
スプリングS興味津々馬 ロードクエスト
スプリングS注目馬 マウントロブソン=3人気で!
若葉S 注目馬
ゼンノタヂカラオ 川田的な馬に見えるから。
ナムラシングン 池添がこっちで決めたら面白いから。
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ファルコンS注目馬
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モンスターキング
シュウジは1600ではなく1400でもなく1200だったというオチはないかな?
ブレイブスマッシュは1400ではなく1600だったというオチはないかな?
オチたとしてもそれは1着をこぼすだけで、馬券圏内にいる可能性はある。だから2頭の重賞ホースをナイガシロにするつもりはないけれど、オチがつくならば、つけこむチャンスはあるはず。
モンスターキングはダートではなく芝だったというオチというか、アゲはないかな?