今週は高松宮記念。エイシンブルズアイが実にいいかんじです!この馬、ずいぶん前から注目してきましたが、どうも勝ち味に遅くワンパンチ足りない印象がぬぐえませんでした。いつ重賞を勝ってもおかしくないし、もっと上も目指せる、とずいぶん前から陣営と話していたのですが、どうも足りない。この馬の潜在能力からしたら、なんとも苦々しい成績が続いてきました。
ところが!やっと、やっとですよ。オーシャンSで重賞初V!!ためる競馬をすることで、いままでの「足りない」部分が一気に解消されましたね。いやぁ、ほんとよかった。
野中師いわく、「これまでもずっと期待はしてきたが、ここにきて体質がしっかりしてきたことでやっと思いどおりの調整ができるようになった。待った甲斐があった」とのこと。そういいながら、野中師は実に晴れ晴れとした表情を見せていました。
野中厩舎といえば、長い間長距離路線で活躍したトウカイトリックを育てた実績があります。地味ながらも、本当にコツコツと1頭1頭を大事に育てていく厩舎です。トウカイトリックの果たせなかったGI奪取を、距離こそ対極ですが、後輩であるエイシンブルズアイが叶えてくれたらなぁ、と思います。
さて、以前も書きましたが、今年の牡馬クラシック戦線はほんと楽しみ。リオンディーズとマカヒキは弥生賞で対決しましたが、この2頭とサトノダイヤモンドがどんな勝負を繰り広げるのか、考えるだけでワクワクします。
サトノダイヤモンドはきさらぎ賞のあと、いったんノーザンファームしがらきへ放牧に出ていましたが3月15日に栗東トレセンに戻ってきています。今朝は香港遠征が決定しているサトノアラジンと僚馬・プロフェットと3頭併せで無事、追い切りを消化。ここまで順調そのものです。
競馬場ではとても大人びて威風堂々とした印象のサトノダイヤモンドですが、実は結構周囲を気にするタイプなのだそうです。
担当の中澤助手によれば「比較的、音に敏感でよく周囲の音を聞いている」のだそうですよ。パドックでもそれは変わらず、まわりの音を聞いているんだそうです。
一般的に競走馬は実戦を重ねるごとにレースをより意識するようになります。サトノダイヤモンドの場合、そういった変化は3戦目のきさらぎ賞でみられたそうです。
「最初の2戦目まではパドックから返し馬に行くまで、特に変わった様子はなかったんです。でも、3戦目のきさらぎ賞では地下馬道でグッと首を下げて気合をみせていましたね。」(中澤助手)
続く4戦目となる皐月賞、これまでより場内の雰囲気はより熱いものになるのは間違いありません。そんな中で、サトノダイヤモンドがどんな聞き耳を立て、何を気にして、どんなふうに気合を入れていくのか。気になりますね〜。
来週は早いもので皐月賞2週前追い切りとなります。とにかく皆、無事に順調に駒を進めてほしいものです。