通常は4回で終了する当コーナーも、盛り上がったので延長戦に突入。今年のクラシック戦線にも話が及びました。彼らが思う有力候補とは!?
(取材・文/大薮喬介)

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欠点のない今年のクラシック有力馬とは!?

――次のテーマは『印象に残っているレース』です。自分ではなく、他2人の印象に残っているレースを挙げてください。

義　風馬は、テイエムコンドルのレースが印象に残ってる(1月17日・中京8R・ダ1900m)。内々を回って、空いた瞬間にシャーって突き抜けたレース。あれは、風馬が勝たせたレースだったと思うな。

小崎　確かにあれはいい騎乗だったよね。

義　あとは、去年10月の信越S。

松若　ダノンプログラマーでしょ？ あれは気持ちよかった！

義　俺が2着のニンジャに乗っていて、一瞬抜け出して勝ったと思ったら、すぐに抜き返されたんだよな。正直、なんやコイツ！ って思った(笑)。

松若　そうそう、外から追い込んで、内を見たら英真のニンジャだった。

小崎　テレビで観ていたけど、「おっ、英真がオープン特別を勝った！」と思ったよ(笑)。

義　本当にあのレースは上手く折り合って、人気もなかったからハマったと思ったんだけどなぁ。

松若　ゴールを過ぎてから、英真が話しかけてきたよな(笑)。

義　『たまには勝たせてくれよ』ってね。綾也は、川村厩舎のフェブノヘアかな。



小崎　デビュー年の河北新報杯？

義　そう。フェブノヘアは俺も乗って勝っていたから、「あっ、綾也も勝ったわ」って思った(笑)。

松若　英真が勝った後に、俺も乗って4着だったんだけど、「この馬、走る」って思ったよ。

――そういった時はお互いに意見交換をするのですか？

小崎　しますよ。

義　同期でグループメールをしていて、「この馬、走るよ」とか、ゲートを潜りそうになるとか、直線でモタれるとか、危ないクセも意見交換しているよな。

松若　結構、お互いに聞いたりするよね。

小崎　6人全員が見られるんだけど、それぞれが勝手に意見交換をしている感じだよね。

義　俺はたまに関係ない時はスイッチをオフにしたりしているよ。

小崎＆松若　えっ!?　そうなの!?

義　え〜、だって音が鳴りっぱなしで、うるさくない？

松若　俺はみんなが会話しているのを見るのが結構好きなんだけどな。

小崎　風馬は発言はしないけど、見ているなってわかる時があるよ(笑)。たまに呼んだら、参加してくるしな(笑)。

松若　呼ばれたら、登場する(笑)。

小崎　俺は積極的に会話に参加したいから、すぐに登場するけど(笑)。英真がスイッチをオフにしているとは思わなかったわ〜。

義　みんなオフにしていると思ってた(苦笑)。

――「ルーティンのようなレース前のこだわり」はありますか？

義　そうだなぁ。毎週競馬があるから、それがルーティンだけどなぁ。

小崎　俺も早寝早起きとかくらい。

松若　ゲンを担ぐことはあるよ。

小崎　ああ、確かに風馬はゲンを担いでいるね。

松若　先週、勝った時のパンツを翌週も履くとかはあるよ。重賞を勝った時の勝負パンツはまだ履いたことない(笑)。

義　ここぞ、という時にとってあるんだ(笑)。

小崎　そういえば、この間、俺が2連勝した時のムチを風馬に貸したよな。

松若　そうそう、その日は流れが悪くて、最終で勝負がかかった馬がいたんだけど、勝てる気がしないって相談したら、貸してくれて。「よっしゃー」って気合が入ったんだけど、勝てなかった…。

小崎　貸そうと思って、ムチを拭いている時に落としたのがいけなかったのかな(苦笑)。英真は何かある？

義　ルーティンはないけど、よく行く焼肉屋の近くに小さな神社があって、毎回手は合わせているよ。

――では、最後のテーマです。『今年のクラシック戦線について』(弥生賞前にお聞きしました)

小崎　今年は、本当にレベルが高いよね。



松若　きさらぎ賞で一緒に乗ったけど、サトノダイヤモンドは強いって思った。1頭だけ違う脚で、シューンって行ったからね。それに馬体もスゴい！

義　ダイヤモンドは強いよな。

小崎　1回だけ追い切りに乗ったことがあるんだけど、これまで乗ったことないタイプだった。軽くて、柔らかくて、こんなに乗りやすくていいのかなって思うくらい。いい馬体もしているし、本当に欠点がないと思ったよ。

義　リオンディーズも強くない？

小崎　2戦目であれだけの競馬ができるんだから、能力は相当高いよね。今年は粒ぞろいだから、どの馬も、とにかく無事に本番に向かってほしいよね。きっと盛り上がると思う。俺たちも早くそういった大舞台で、騎乗依頼していただけるような騎手にならないと。

松若＆義　なりたい！

小崎　みんなで頑張ろうな！

【次回のキシュトーークU25は!?】
次回は、新人の森裕太朗ジョッキーの登場です。競馬学校時代に大きなケガをして留年しましたが、不屈の根性と努力で今年デビューを果たしました。どん底から這い上がった19歳の素顔に迫ります！