赤本制作中+ちょい出しノーザンファーム取材(須田鷹雄)
◆『村本ページには出てこないが須田が書き残しておきたい馬』
赤本(POGの達人)、鋭意製作中。私自身の入稿はほぼ終わり、校正に入っているところだ。
赤本のノーザンファームページは村本浩平氏が書いているが、撮影には私が同行している。結果として、村本原稿を読んだところで「あら、あの馬原稿に出てこないんだ」というようなことも起こる。
そこで今回は、「赤本の村本ページには出てこないが須田が書き残しておきたい馬」について数頭触れておこう。
まず早来から2頭。
ダイワメジャー×ベルワトリング(牡/矢作)は取材時491キロ。ハロン15秒くらいを順調に乗られている。イヤリングから来て以降、休むことなく順調に来ているということで、1月生まれのアドバンテージを生かし早めから活躍できそうだ。大型連休明けに移動して7月中京あたりが目標とのこと。骨量は豊富でしっかりした馬だが、ダイワメジャー産駒としては体のラインもきれいなほうだ。
ワークフォース×ハッピーラン(牝/手塚)は取材時483キロ。既にハロン15秒を切るところまで進んでおり、4月中に移動して東京開催でのデビューを目指すとのこと。距離に限界はあるが力強さがあるので芝ダートともに走れるのではないかというのが岡厩舎長のコメントだった。撮影時の雰囲気では性格も素直そうだ。
続いて空港から3頭。
ディープインパクト×シユーマ(牡/堀)は馬体重466キロ。ハロン15秒くらいを乗っている。調教初期の頃からバネがあってゴムのようなキャンターをしていたとのこと。順調に進んではいるが、もう少し成長しそうなので夏の間も牧場でじっくり乗る予定。それでトモにさらに筋肉がつけば理想的とのことだった。
タートルボウル×レアクラシック(牝/安田)は487キロ。順調にハロン15秒あたりを乗っていて、早期デビューの方向性。伸びがあってストライドも大きい走りとのこと。立ち姿も大物感がある。この馬に限らずタートルボウルの評判はまずまず良く、特に牝馬でもカイ食いが良いので手がかからないとのことだった。
ディープインパクト×アドマイヤマリン(牡/友道)は493キロだが、ここにきてカイ食いが良くなり、もう少し大きくなりそうで520キロくらいになるのではとのこと。気性に配慮して最初は慎重に乗っていたが順調に進み、いまでは15-15を乗って全体でも進んでいる組。函館か札幌に入ってゲートを受け、その時の流れ次第ではデビューまで行くかもしれない。洋芝は合うというのも牧場の評価だった。