▲共に30歳。これからの競馬界を担う世代が、今胸に秘めている思いとは
川田騎手と佑介騎手の親友対談もいよいよ最終回。今回は、ふたりが描く将来のビジョンに迫ります。今はまさにジョッキー界の大きな変革期。現在、全国リーディング4位につけている川田騎手(4月24日現在)。トップのルメール騎手らに食らい付こうと気持ちを強くさせたのは、他ならぬ佑介騎手の言葉だったと言います。ジョッキーのプライド、騎乗論、これぞ“騎手対談”のクライマックスです!(構成:不破由妃子)
(前回のつづき)
昔は直線でガシガシ追ってくることに命を懸けてた
佑介 成績も安定して、GIでもいい馬に騎乗しているなかで、ここから5年、10年はどういうビジョンを描いてるの?
川田 本来なら…、この数年で一番を獲れると思ってた。
佑介 なるほど。現時点で将雅の時代が到来してる予定やったわけや。
川田 そう、その予定やった。でも、現実的にはそうじゃない。
佑介 クロフネ来航もあったからな。でも、そのなかで気を吐いている部類やと思うで。
川田 今年はとにかく上に食らい付いていこうと思ってる。ここ数年より、今年はその気持ちが強いよ。それはなぜかというと、佑介の言葉があったから。
佑介 えっ? なになに?