◆芝2000m重賞でも勝負できるスピードのプラスαが重要
皐月賞のディーマジェスティ、福島牝馬Sのマコトブリジャール、マイラーズCのダノンシャーク、フローラSのアウェイク。この4頭には共通項が。
ホームページ「ブラッドバイアス血統馬券プロジェクト」で公開している「重賞ポイント」の得点がすべて「メンバー中2位以内」の馬。「ロボ(重賞ビームの高ポイント馬)に任せたほうが当たるんだな」と痛いほど思い知らされる今日この頃。
参考までに、「ブラッドバイアスプロジェクト」で公開している「馬柱ポイント」は、コース傾向を分析する際にも用いる「適性」を示す馬柱と、能力発揮に有利な「ローテーション」コース構造的に有利な「適性や枠」を中心に算出するもの。
過去の同一重賞はもちろん、類似コースや条件の傾向値も参考に出した数値。たいていのレースはポイント算出基準が5年近く変わっていません。
また、ポイント基準もユーザーの皆さんに公開しています。よって、高ポイント馬のなかで「この基準は違うんじゃないか」と思えば、その馬をオミットすればより成績は上がり…
…そうなものですが、皐月賞はディーマジェスティがポイント1位。しかし「サトノダイヤモンドとリオンディーズどっちにも先着できるわけない」とディーマジェスティをオミットして予想をハズしました。そして「改めて自分には予想の才能がない」ことを思い知ったので、翌週はマコトブリジャール、ダノンシャーク、アウェイクを機械的に推奨することに。
なお、マコトブリジャール、ダノンシャーク、アウェイク、ディーマジェスティは父ディープインパクトか母父ブライアンズタイム。
「馬柱ポイント」には、あえて血統を入れていないので、血統で絞り込めばさらに成績は上がります。(血統も機械的に選んだほうがいいでしょう)
では、天皇賞春もポイント算出に用いる「重賞ビーム」を使い「重賞ロボ」のように流れ作業をこなしましょう。
天皇賞春で期待値が高いパターンに該当する(高ポイントを取る)のは「芝2000m重賞実績」と「1〜3枠を引く」ことが重要。
「芝2000m重賞で連対実績馬」は過去5年で35頭出走。10頭が馬券に。複勝回収率は28%。
天皇賞春は高速馬場で行われることが多いレース。一連の長距離重賞に比べ、天皇賞はラストのペースも持続的に速くなるため「スピードの持続性」がレベルの高い次元で要求されることに。よって芝2000m重賞でも勝負できるスピードのプラスαが重要になります。(この格言はいろんなコラムで数年使い回してますので、当コラムもいつも同じですみません)
ただし、昨年のラブリーデイのように1800m以下の方が勝ち星比率の高い種牡馬の産駒は割引が必要です。「芝2000m以上の方がパフォーマンスを上げる」産駒を出しやすい「種牡馬」で「2000m重賞で勝負できるスピード」を兼ね備えている馬が狙い目です。
「血統は馬柱にコクを与えるツール」いつも言ってますが、期待値の高い馬柱の傾向は血統を交えると分析がグッと深まる、と信じてます。
枠順も重要なレース。先週の京都芝重賞マイラーズCも1、2、4番ゲートの1〜3枠が1〜3着。天皇賞春も1〜3枠の期待値が圧倒的に高いレース。
血統は、先にも書いたように、長距離戦ですから芝3000m以上G1に強い血統は重要。なかでも注目はトニービンの血。
過去5年の当レースはトニービンの血を持つ馬が6頭馬券に。複勝的中率は21%。複勝回収率は211%。超人気薄で激走したビートブラックを除いても回収率はプラス。昨年も2、3着はトニービンの血を持つ馬。
今年のトニービンを持つ馬は、アドマイヤデウス、アルバート、カレンミロティック、サトノノブレス、シュヴァルグラン、フェイムゲーム。
芝2000m重賞連対実績馬はカレンミロティック、キタサンブラック、サトノノブレス、ファントムライト、フェイムゲーム。
ファントムライトとサトノノブレスは内枠を引けば、単純に有利。加えて、自身が能力を出すにも自然に位置を取れる形になりやすいので面白いのではないでしょうか。
「2000m実績」と「トニービン」に着目するなら、アルバートは面白い1頭。天皇賞の有力馬のシュヴァルグランに2000mで圧勝実績あり。シュヴァルグランはアルバートに負けた次走以降連勝をしたことからもスピードの持続力勝負ならアルバートの方が上。と、考えられますし、トニービンの血も魅力ですが、はたして? そういえば、週末はアルバートの父と母に乗っていた元騎手にお会いする予定なので、ご指導を賜ってみましょうか。