大一番! 勝ち切るには才能か、野性味か?/日本ダービー
東出ヒロ いよいよだね!
netkeiba編集部(以下:編) ええ、いよいよですね。胸が高鳴ります。
夏目行人 さすがの私も、月曜日から落ち着かない気分になってしまうな。
東出 夏目さんでも? そうなんだー。
夏目 ウム。さすがにな。
編 東出さんも夏目さんもそんなにワクワク・ドキドキするなんて、さすがに競馬の祭典・日本ダービーですね!
東出 えっ?
夏目 ムッ?
編 って、違うんですか??
東出 いよいよ27日に迫った、U23日本代表のイングランド戦じゃなくて?
夏目 ついに開催された、伊勢志摩サミットのことだろう。
編 ガクッ。二人そろってボケるのは良いですけれど、ダービーの予想はたくさんの読者にご覧になっていただけるでしょうから、答弁のほうもシッカリお願いしますよ! ということで、先週の結果を報告いたします。対象レースのオークスは夏目さんのシンハライトが1着、東出さんのフロムマイハートが16着という結果でした。投票はといいますと、72対59で夏目さんの勝利。ちょっと投票数が寂しいので、今週は大一番ですし、気合いを入れてお願いします!
2番人気より3番人気に妙味!?
編 第30回の答弁テーマは、一生に一度の大舞台・日本ダービーです。おふたり1頭ずつの推奨馬でお願いいたします。では夏目さんから、お願いします。
夏目 皐月賞で人気を集めた「3強」に、皐月賞馬のディーマジェスティを加えた4頭が人気の中心となっています。現時点でのnetkeiba予想オッズではマカヒキが1番人気。そこにディーマジェスティ、サトノダイヤモンド、リオンディーズが続く状況。
過去10年で1番人気の成績は[5-1-1-3]の連対率60%と頭ひとつ抜けていますが、2番人気が[1-0-0-9]の連対率10%と不振なのに対して、3番人気が[3-1-1-5]で連対率40%と、こちらは好相性ということにも注目したいです。
3着以内で絞った前走別成績では、皐月賞組が[5-2-2-18]で連対率26%でトップ(※)、続くのが青葉賞組で[0-3-1-19]の連対率13%、次位が京都新聞杯組の[1-1-1-14]で連対率12%となっており、軸馬選定としてはここまでかと考えます。
※桜花賞組をのぞく
上記をふまえた私の1頭は、サトノダイヤモンドです。皐月賞3着からの優勝は、この10年で12年のディープブリランテ、10年のエイシンフラッシュの2頭。とくにエイシンフラッシュは府中でより持ち味が生きるタイプでしたが、サトノダイヤモンドも大跳びから平均34秒4の末脚を繰り出す、広く直線の長い東京コース向きの馬。前走は負けたとはいえ、直線で不利がありながらの0秒4差。上位2頭を逆転できる、ここはうってつけの舞台です。
東出 いや〜ここにきてサトノダイヤモンドはどうなの? 確かに才能は感じるけれど、どうももまれ弱いというか、大一番で力を出し切れないタイプのように思うんだよね。一生に一度の舞台に挑む1頭を選ぶなら、もっと骨太で野性味のあるタイプを選ばなきゃでしょ!
夏目 ほほう、骨の太さで競走成績が変わるという説は聞いたこともないが、まぁ良い、キミが推す「骨太な馬」とやらを聞かせてもらおうか。
編 では東出さん、よろしくお願いします!
東出 オルフェーヴルしかり、ドゥラメンテしかり……この府中2400mで輝いたのは、どれも骨太で野性味のある馬ばかり。ダービーのタイトルは、才能だけで勝ち切れるものじゃないんだよね。オレがこのメンバーのなかで、最も野性味を感じるのは、