3週間ぶりの再開となった『太論』クラレントで挑む今週末の安田記念について、意気込みを語ります!
3週間ぶりの再開となった『太論』。騎乗停止明けにも関わらず、バッチリ研ぎ澄まされた体で小牧騎手が帰ってきてくれました。今回は、騎乗停止となったレースを振り返るとともに、クラレントで挑む今週末の安田記念について、意気込みを語ります!
(取材・文/不破由妃子)
左回りが合うことはわかっているから、一発を狙っていくで!
──5月15日の京都8R(ノミネーション4着)では、久々に騎乗停止に…。改めて振り返ってみて、ご自身の反省点は?
小牧 ちょっと張り切りすぎたね。叩きすぎた。
──それだけ際どい勝負だったということですね。
小牧 勝てるんちゃうかと思った。でも、先頭に立ってソラを使ってたから余計やね。あとは、その前のレースで勝ったもんやから(キングサムソン)、調子に乗りすぎたね。ああなったら、一度止めて立て直さなアカン。本当に申し訳ない。反省しましたわ。
──レース中に“やってしまった…”という自覚はあったんですか?
小牧 いや、乗っているときは、そこまで酷いとは思わなかった。外の馬にも影響を与えてしまっていることに気付かなかったから。でも、パトロールを見た瞬間、“やってしまった…”と思ったわ。誰にもケガをさせんでよかった。それだけは本当に思うわ。それにしても5月はなんかあるわ…。覚えとかな。落馬とか骨折とか…5月は絶対に何かがある。
──2010年には、ダービー直前の騎乗停止もありました…。
小牧 そうそう。気を付けておかなアカンね。
──騎乗停止中は、宮崎のご実家に帰ってらしたんですよね。
小牧 うん。おふくろが『体調が悪い』っていうんで、もともとどこかで帰らなアカンなぁと思っていてね。立ち眩みがひどくて、周りの人には“地震病”って言われてるらしいわ。。僕が行っている間も、目がチカチカしたり、買い物中もクラクラしたり。日にち薬で治るらしいけどね。夜は元気に飲んどったから大丈夫やろ(笑)。
──私がお電話したときも、ちょうどお母様と飲んでいるときでしたね。
小牧 その電話ねぇ…、覚えてないねん(苦笑)。
──出ました! 記憶喪失(笑)。「体重がヤバイー!」って叫んでらっしゃいましたが。
小牧 ……ホンマに記憶喪失や(笑)。一時は誰だかわからんくらいに顔がパンパンになってたけど、食事を調整したおかげで体重はしっかり元通り。一昨日からは、トレーニングやらホットヨガやらジムやら、ダイエットのフルコースや。今日はまだ水曜日やけど、しっかり落としたから、すでに金曜日の体やで。
──さすがです!…と、いっていいものかどうか(苦笑)。今回、初めて2週ほど『太論』を休載したわけですが、netkeibaさんによると、いろいろと意見がきていたようですよ。
小牧 あ…、苦情やね?
──苦情といいますか、『太論』を読むために会員になられた方がたくさんいるようで…。私も改めて影響力の大きさを感じました。そんなファンに向けて一言お願いできれば。
小牧 そうやね。このたびは僕の勝手な都合でお休みしてしまってすみませんでした。宮崎に帰っていたこともあるけど、生の声を伝える場として、騎乗停止が明けてから再開したほうがいいと思ってね。お叱りも含めて、いろんな声をもらえるのはうれしいこと。これからは、お休みすることのないようにしますんで、今後とも『太論』をよろしくお願いします。
──ありがとうございます! では、続いてレース回顧を。まずは、マイラーズCで久々の騎乗となったクラレントについて。際どい3着でしたね〜。
小牧 4コーナーでは“勝てる!”と思ったんやけどなぁ。ちょっとフワッとしてしまったね。年齢が年齢やから、気を抜いたり、ズルいところが多少出てきてるらしいわ。
──今週の安田記念には、そのクラレントで挑みます。
小牧 僕自身、やっとGIに乗れるね。左回りが合うことはわかっているから、期待はしてるよ。この前、早めに先頭に立ってフワッとしてしまったから、そのあたりを考慮して乗りたいと思ってるけど、なんせ枠順が出てからやね。一週前の追い切りに乗ったけど、馬は変わりなく順調や。ちょっと気の悪さを見せるところも含めて、前に乗っていた頃に比べて、いい意味で大きな変化はないね。
──それにしても、息の長い活躍ですよね。この『太論』が始まったころに2歳だった馬ですから。
小牧 そういえばそうやねぇ。よう頑張ってるわ。相手は強くなるけど、強気に一発を狙っていきますわ。
相手は強くなるけど、強気に一発を狙っていきますわ