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「歩く姿がゴールドシップそっくり」なステイゴールド産駒・フュージョンロックがデビュー!

  • 2016年06月06日(月) 18時00分


【栗東】
◆フュージョンロック(牡、父ステイゴールド、母シャピーラ、栗東・須貝尚介厩舎)

フュージョンロック(内)

 まだ入厩して間もない頃、須貝尚介調教師が「毛色こそ違うけど、歩く姿がゴールドシップそっくり」と話していたステイゴールド産駒。4月には栗東へ入厩していて、すぐにゲート試験にも合格。「ゴールドシップと同じように、しっかり体力をつけるために栗東の坂路で乗り込んできたい」という話だったが、その通り、ここまで入念な追い切りを積み重ねている。
 6月1日にはCWで追い切られているが、併せたムテキングスが一杯に追うところを内で馬なりの同入。坂路での追い切りでも先週デビューのサトノホルス(2着)に楽に先着していたので、追い切りを見るかぎりは初戦からきっちり結果を出してくれそう。デビュー戦は6月12日(日)東京芝1800mを予定している。

◆アダムバローズ(牡、父ハーツクライ、母チャチャリーノ、栗東・角田晃一厩舎)

アダムバローズ

 おじに1200mで4勝を挙げたダイワシークレットがいる血統だが、全兄デンコウセキトバは阪神芝1600mで未勝利を勝ち上がっている。
 本馬は5月4日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ入厩。5月11日にゲート試験に合格すると、その後は毎週のように僚馬メモリートニックと坂路で併せ馬を行っている。そこでは遅れていたが、6月1日、レースでも騎乗する浜中俊騎手が跨ってのCW追い切りでは6F82.4秒をマーク。「坂路では動けなかったけど、CWでは水準以上の動きを見せてくれました。スタートが速いし、1頭でも気を抜かずにしっかりと走れるタイプ。初戦から楽しみにしています」と角田晃一調教師。6月11日(土)阪神芝1400mでのデビュー戦が楽しみ。

◆カズマデプレシャン(牡、父アイルハヴアナザー、母レディーメグネイト、栗東・西浦勝一厩舎)

カズマデプレシャン

 父は新種牡馬、母は現役時代に未勝利、りんどう賞と連勝した馬。本馬は2015年北海道セレクションセール1050万円で落札されている。
 ゲート試験に合格後、週2本のペースで坂路追い切りをこなしているが、追うごとに動きが良化。特に6月1日の坂路ではアルマレイモミに先行して、最後は相手を突き放しての先着。4F54.1秒は特筆するほど速い数字ではないが、非常に力強い走り、そしてリラックスしてこの時計が出ているという点でスピードのコントロールが利きそう。デビュー戦は6月12日(日)阪神芝1200mを池添謙一騎手で予定している。

◆ブルベアヘッジ(牡、父カジノドライヴ、母バンブーインディゴ、栗東・高橋康之厩舎)

ブルベアヘッジ(内)

 祖母が2000年秋華賞を制したティコティコタックという血統で、2015年北海道サマーセールにて500万円で落札されている。
 入厩当初から馬体の良さが目立っていたが、ここにきて追い切りでの動きも良化。5月25日のCWではレースで騎乗予定の幸英明騎手が跨って、6F82.9秒という好時計をマーク。「速い時計は多くありませんが、普段からCWでのキャンターを乗っていて、徐々にしっかりしてきましたね。5月25日の追い切り後、さすがに疲れも出て、その後は軽めにしていますが、ここまで順調です」と高橋康之調教師。デビュー戦は6月11日(土)阪神芝1400mを予定している。

【美浦】
◆アズールムーン(牝、父Malibu Moon、母ターシャズスター、美浦・斎藤誠厩舎)
 半姉エスメラルディーナは関東オークスの勝ち馬。昨春には韓国のトゥクソムCも勝っている。6月1日にはウッドチップコースで3頭併せの真ん中に入れ、鞍上の指示にスムーズな反応を見せた。「ひと追い毎に動きが変わってきているし、体つきも締まってきた。ダート向きの血統ではあるけど、ストライドの大きな走りをするし、芝にも対応できそうな軽さがある。期待の1頭です」と斎藤誠調教師。6月12日、東京の芝1600m(牝馬)を内田博幸騎手で予定している。

◆ニシノキッカセキ(牡、父サニングデール、母ニシノヒナギク、美浦・手塚貴久厩舎)
 3代母が桜花賞などGIを3勝したニシノフラワー。近親にはニシノマナムスメ(マイラーズC2着、愛知杯2着)、ニシノセイリュウ(若駒S1着)、ニシノミチシルベ(アルテミスS3着)などの活躍馬がいる。ここ2週の追い切りは3歳馬を相手に優勢の手応えで動いており、仕上がりの良さが目につく。「血統的にもスピードタイプ。楽に動けているし、センスが良さそう。ジョッキーも手応えをつかんでいるみたいだし、初戦から楽しみです」と手塚貴久調教師。6月11日(土)、東京の芝1400mを松岡正海騎手で予定している。

 手塚厩舎ではハッピーランラン(牝、父ワークフォース、母ハッピーラン)もスタンバイ。こちらは6月12日、東京の芝1600m(牝馬)を戸崎圭太騎手で予定している。

◆マイネルクラース(牡、父ステイゴールド、母マイネヌーヴェル、美浦・高木登厩舎)
 母はフラワーCの勝ち馬。叔父にマイネルネオス(中山GJ)、マイネルアワグラス(シリウスS)、マイネルチャールズ(弥生賞、京成杯)がいる。5月11日に入厩し、20日にゲート試験をパス。坂路とウッドチップコースを併用して意欲的に追われており、仕上がりは順調だ。「まだ気性的に幼いところもあるけど、だいぶ息遣いが良くなってきた。フットワークがいいし、芝で切れる脚を使えそう。血統的にも長めの距離が合うと思います」と高木登調教師。6月12日、東京の芝1800mを柴田大知騎手で予定している。

◆レジェンドセラー(牡、父ルーラーシップ、母トップセラー、美浦・木村哲也厩舎)
 2代母プロモーションはクイーンSの勝ち馬。叔父にアドマイヤメイン(青葉賞、毎日杯)がおり、一族からは天皇賞・春を制したアドマイヤジュピタも出ている。6月1日にはウッドチップコースで長めから追われ、しっかりと負荷を掛けてきた。「牧場にいたときから健康優良児という感じだったし、見た目の馬っぷりは素晴らしい。まだ若い馬で成長の余地があるけど、フットワークの質は高いですね。早くから6月の東京デビューを視野に入れてきたし、血統的にも期待しています」と木村哲也調教師。6月12日、東京の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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