「天皇賞春で馬券に絡まなかった馬」のほうが馬券になっている
宝塚記念は天皇賞春などのGIか、旧金鯱賞・現在は鳴尾記念から来た馬が好走馬のほとんどを占める。ただ、そのうち天皇賞春は、宝塚記念と好走馬を共有しにくい関係にある。
過去10年の宝塚記念1〜3着馬がその年の天皇賞春に出走していた場合の成績は[2-2-1-6]。つまり、「天皇賞春で馬券に絡まなかった馬」のほうが、「天皇賞春で馬券に絡んだ馬」よりも宝塚記念では馬券になっているということだ。
[2-2-1-6]というと複勝率では45.5%ということになるが、これは、該当数が5以上ある競走の中で最も低い。ちなみに京都記念100%、阪神大賞典83.3%、旧金鯱賞80.0%、大阪杯60.0%である。
これを過去20年に拡大しても、事情は変わらない。金鯱賞92.9%、京都記念88.9%、阪神大賞典83.3%、大阪杯57.9%となり、天皇賞春は54.2%でいちばん低い。
しかも今年の天皇賞春は、内枠か先行馬でないと全くどうにもならないという特殊な競馬だった。それを考えるとなおさら、「天皇賞組については敢えて負け組」という発想が出てくる。
今年の登録馬のうち、天皇賞春で4着以下だったのはトーホウジャッカル、フェイムゲーム、サトノノブレスの3頭。いずれが来ても配当は伸びそうだし、この3頭の扱いについてはじっくり考えてみたい。
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