ドゥラメンテか、キタサンブラックか、それとも思わぬ伏兵か!? 春競馬を締めくくる宝塚記念は多士済々で、予想に頭を悩ませそう。そこで今回は『ウマい馬券』から予想家5人に、宝塚記念攻略のポイントを日替わりで語ってもらいます。第五回は「血統」について、生駒永観が予想のヒントを伝授します!文=
生駒永観外回り向きの瞬発力が武器のドゥラメンテ
競馬に「初物」はつきものである。初コース、初距離、初ダートなど、馬が初めての経験に対応出来るかどうかを予測する事は馬券を買う上で避けては通れない。調教、馬体、厩舎など、予想ファクターは多数存在するが私が重視するのは血統である。父がサウスヴィグラスだからダート短距離向きだろう、といったようなシンプルな血統予想も悪くはないが、血統表の奥を探索する楽しみや、血の組み合わせの妙を味わう楽しみをぜひとも知って頂きたい。当コラムをきっかけに血統に興味を持って頂けるよう、なるべく分かりやすく宝塚記念の出走馬の血統解説を行いたい。
今回最も注目される初物といえば
ドゥラメンテだろう。皐月賞とダービーを鮮やかに制した二冠馬は前走ドバイシーマクラシックで惜しくも2着に敗れたが、日本の総大将としての実力は誰もが認めるところ。関西圏での競馬は初めてで、阪神内回りコースへの対応力が問われる一戦となる。ドゥラメンテの血統は昨年のチャンピオン、
ラブリーデイとよく似ているが、ラブリーデイの方がスタミナ血脈のリアルシャダイとダンシングキイを持つ分ドゥラメンテより消耗戦向きの印象だ。もとよりドゥラメンテは外回り向きの瞬発力を増すホーンビームという種牡馬のクロスを持つため、本質的に内回りコースは得意ではないし瞬発力が削がれる雨馬場も不得手だ。恐らく一番人気になるだろうが、全幅の信頼は置きづらい。
▲似た血統だがタイプが違うドゥラメンテ(右)とラブリーデイ(左)(撮影:下野雄規)
馬場が渋って注目の穴馬2騎
穴馬として注目したいのが…
生駒永観の宝塚記念・最終回答は『ウマい馬券』でチェックしよう!※予想はレース前日深夜以降に公開予定です