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期待のネクストムーブ 圧巻の2勝目に「やっぱり強い」

  • 2016年06月28日(火) 18時00分
小牧太

今回はユーザーから厳しい質問が…


今回のテーマは、5月28日に出走したネクストムーブとミッキーカーニバル。前者は圧勝、後者はシンガリ負けを喫したわけですが、ミッキーについては「なぜあのような騎乗をしたのですか?」という厳しい質問が。はたして小牧騎手の回答は!?
(取材・文/不破由妃子)


どのレースもチャンスはありそうやから楽しみです

──少々前のレースになりますが、5月28日に出走したネクストムーブ(京都5R・3歳500万1着)とミッキーカーニバル(京都6R・4歳上500万14着)について質問がきています。ネクストムーブは3馬身半差の圧勝でしたが、「強さに反して、まだまだ成長途上といった印象を受けます。もっともっと強くなりそうな気がしていますが、小牧さんの期待値を教えてください」という質問です。

小牧 ああ、あの馬は走るわ。

──新馬戦を勝ったあと、「めっちゃ走る!」と興奮気味にお話されていた馬ですものね。

小牧 そうそう。ただ、質問の通り、まだ馬が緩くて、体質的にも弱いみたい。5月頭の新潟(わらび賞2着)も、ものすごく自信があったんやけど、あのときも馬が緩くて、フラフラ走っとったわ。自信があったぶんだけガックリきてたんやけど、前回はやっぱり強かったから、ちょっとホッとしたわ。改めて走るなと思った。

──緩いというのは、まだ付くべきところに筋肉が付いていないとか?

小牧 そうそう。まだ体ができてないんやね。わかりやすくいえば、全体的にふにゃふにゃしてる感じやわ。

──それでいてあの勝ちっぷりですから、新馬で見込んだ通り、ポテンシャルは相当高そうです。

小牧 そうやね。あの完成度であれだけ楽勝するんやからね。厩舎や調教で見せる気性的な難しさはだいぶ解消されてきたらしいけど、レースではまだちょっと前向きさに欠けるというか、止まったりとかそういう難しさがありますわ。

──課題が多いということは、それだけ伸びしろがあるということ。今後の成長が楽しみですね。

小牧 うん。もう放牧に出たけど、順調に成長すれば、上に行っても十分やれると思うよ。

──続いては、同じ日の第6レースに出走したミッキーカーニバルについて、ちょっと厳しい質問が。「5月28日のミッキーカーニバルを覚えていらっしゃいますでしょうか? 途中から無理な仕掛けをし、シンガリ負けをした馬です。小牧さんらしくない騎乗だったと思うのですが、なぜあのような騎乗になったのですか?」という質問です。

小牧 ずっといい位置で競馬をしていただけで、無理な仕掛けはしてないよ。いつもは1600mとかで出遅れて、後ろからの競馬になる馬なんやけど、あの日に限ってスタートが決まったんですわ。それで、持ったまま追走して、4コーナー過ぎまではすごい手応えやった。

──確かに、外目を持ったまま上がってきましたからね。

小牧 うん。この手応えなら、いけるんちゃうかと思ったくらい。でも、最後の1ハロンでパッタリ止まった。あの止まり方は完全に距離やね。2000mはもちろん、1800mも長いくらい。この前でそれがハッキリしたと思う。質問をくれた人は、馬券を買って応援してくれてたんやろうね。僕としては、ヘンな競馬をしたつもりはないんやけど、がっかりさせてしまったんやね。ただねぇ、本来なら、この馬は走らなおかしいねん。

──というのは?

小牧 調教はすごくいいから。調子もいいし、すごく素直だしね。レースにいってなかなか力を出し切れんけど、僕も前から期待している馬なんやけどね。

──さて、今後の予定ですが、7月10日はダコールで七夕賞、ピークトラムは、7月24日の中京記念から8月14日の関屋記念、その翌週はヒットザターゲットで札幌記念と、楽しみなレースが続くと同時に、お忙しくなりそうですね。

小牧 小倉から新潟、新潟から札幌と、チョロチョロせなアカンね(苦笑)。でも、どのレースもチャンスはありそうやから、僕もすごく楽しみです。ここでいいレース回顧ができるように頑張りますわ。それにしても、福島は久しぶりやなぁ。

──2010年11月20日、ナムラクレセントで参戦した福島記念以来、約5年8月ぶりですよ。

小牧 そうやそうや。どうせなら福島に泊まってこようと思ってんねんけど、福島でどこかいい温泉ないかなぁ。あんまり人が行かないようなオススメの秘湯があったら、誰か教えてください!
小牧太

あんまり人が行かないようなオススメの秘湯があったら、誰か教えてください!

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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