ラジオNIKKEI賞は今年も内ピッタリの隊列が読めれば、だいたい当るんじゃないか。
去年のラジオNIKKEI賞は、
1着 2枠3番アンビシャス 9-10-10-6
2着 6枠12番ミュゼゴースト 2-3-3-2
3着 3枠6番マルターズアポジー 1-1-1-1
だった。
道中、走った場所は、
1着 内の中団 →直線・中から抜け出す
2着 最内の2、3番手 →直線・内から抜け出す
3着 最内の逃げ →直線・内でねばる
最内をずっと走っていた2頭が2着、3着した。
そう、去年も最内ピッタリを追走した馬が好走した。
去年の最内の隊列
6-12-2-(3-4-8)
最内ピッタリは6-12-2の3頭で、2の後ろには馬はいなくて、3-4-8は内1頭分を空けて、2の後ろを追走した変則最内競馬だった。
で、3番-12番-6番、内-最内-最内、での決着。
特に6枠12番のミュゼゴーストが好スタートから先行し、1角に入るときに上手く最内のポジションを奪ったのが印象的だった。
ラジオNIKKEI賞が開幕週に移って、3年。ずっと道中、最内を走った馬が2頭好走してることになる。
13年
1着 6枠11番ケイアイチョウサン 14-14-15-14
2着 2枠4番カシノピカチュウ 7-8-10-8
3着 2枠3番アドマイヤドバイ 4-4-6-4
1着 道中→後方・最内 直線→最内
2着 道中→中団・最内 直線→内
3着 道中→4番手・最内 直線→内
アドマイヤドバイ-カシノピカチュウ-ケイアイチョウサンの隊列で内ピッタリを追走し、直線で、その3頭の位置が入れ替わり、3着-2着-1着した。
6枠11番のケイアイチョウサンが最内後方を進み、直線で最内を突いて、伸びてきたのが印象的だった。
ちなみに、逃げた馬は9着、2番手・3番手の馬は4着・5着だった。
馬場がいいことが積極的な仕掛けを促し、逃げ・先行馬に苦しい展開を呼んだのかもしれない。
だけど、そこは開幕競馬で、最内をピッタリ追走した馬たちが一番無理なく追走できて、上位を独占した。そんな競馬だった。
14年
1着 5枠9番ウインマーレライ 3-3-2-3
2着 2枠4番クラリティシチー 12-12-14-9
3着 2枠3番ウインフェニックス 6-7-7-3
4着 1枠2番オウケンブラック 13-12-11-9
1着 道中→3番手・最内 直線→最内
2着 道中→後方・中 直線→外
3着 道中→中団・最内 直線→内
4着 道中→後方・最内 直線→中
道中内ピッタリを走った馬が1着・3着・4着した。
中を走って、外から差せたのは1人気クラリティシチーだけだった。
道中の最内馬の隊列
トシザキミ(逃げ・16着)-カウニスクッカ(番手・6着)-ウインマーレライ(1着)-ウインフェニックス(3着)-オウケンブラック(4着)
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つまり、今年もラジオNIKKEI賞は内ピッタリの隊列が読めれば、だいたい当るんじゃないか。
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ということだ。
やったー!わかりやすい!
とはいえ、枠が決まってない現状では、どの馬が最内ピッタリのポジションを追走するかはさっぱりわからない。
おまけに5枠や6枠の馬が最内を狙って、飛び込んできたり、後方から忍び込んできたりする。内枠が重要ではあるけれど、内枠の馬だけで決まるわけでもなかったりもする。ちょっとした味付けも必要というわけだ。
わかりやすいけれど、わかりにくい。それがラジオNIKKEI賞だったりもする。
では内枠をぜんぶ買えばいいのか?ぜんぶ買えばいいんだろうけど、中枠も混ざったりするからぜんぶ買うのは大変だ。ではどうすればいいか?
一応手だてはある。しかも簡単だ。やったー!
枠が発表されたら、オッズを見る。
これだけで軸選びの参考になる。
「単勝10倍未満の一番内枠の馬が好走しやすい」
たとえば、去年。
単勝10倍未満の馬は4頭いた。
1人気2.8 アンビシャス 2枠3番 ←最内
2人気5.0 レアリスタ 3枠5番
3人気7.5 ロジチャリス 8枠16番
4人気9.8 ミュゼゴースト6枠12番
一番内枠のアンビシャスが1着した。まあ1人気だから当然か。
2年前
単勝10倍未満の馬は5頭いた。
1人気3.0 クラリティシチー 2枠4番 ←最内
2人気5.7 ピオネロ 7枠13番
3人気6.7 ラリングクライ 6枠11番
4人気7.0 ショウナンワダチ 4枠7番
5人気9.8 ウインマーレライ 5枠9番
一番内枠のクラリティシチーが2着した。まあ1人気だから当然か。
おっと、これでは1人気がただ走ってる説明をしてるにすぎないな。
3年前
単勝10倍未満の馬は5頭いた。
1人気3.7 ガイヤースヴェルト 7枠13番
2人気5.0 インプロヴァイズ 8枠15番
3人気6.2 フラムドグロワール 4枠7番
4人気7.7 ミエノワンダー 6枠12番
5人気8.2 アドマイヤドバイ 2枠3番 ←最内
一番内枠のアドマイヤドバイが3着した。やったー!1番人気じゃない!
しかも1~4人気は全部馬券圏外で、2番目に内のフラムドグロワールの4着が最高着順だった。
でも結局2枠の人気馬が走ってるのでは?
そうとも言える。言えてしまえる。
実際2枠は強い。開幕週に移る前から強かった。中山開催のときも強かった。人気薄の方の2枠の馬もいっしょに好走したりもする。だから2枠を買え!それでもいいんだけど、それだとなんだか味気ないし、2枠にド人気薄しかいない場合に対応しにくくなるので、あえて回りくどく、いや例外にも対応しやすくしてみた。
とにかく、枠が出て、オッズが出たら、単10倍未満の馬を見て、一番内枠の馬を3連系の軸にする。これだけで、だいたい当たる。開幕週に移ったここ3年はずっと当たっている(もっと詳しく知りたい方は好評発売中の競馬王7月号にて)。
うむ、やっぱりわかりやすい!
とはいえ、枠が発表されないとな~んもすることがないのも事実だ。ならば、な~んもしなければいいのだろうけど、実際その方が当たるような気もするけれど、お茶でもすすりながら、星に願うのも嫌いではない。来週は七夕賞だ。星に願うシーズンの到来でもある。
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ラジオNIKKEI賞・注目馬
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大前提
#1 枠を見て、内ラチを狙いそうな馬と騎手を見つける。
#2 人気を見て、単10倍未満で一番内枠の馬を3連系の軸にする。
#3 相手は6枠(12番)まで検討。
今年は、武豊、福永、戸崎といった面々で人気を形勢しそう。みんなスマートな面々だから、枠に応じた競馬をしそうだ。内に入れば、内で、そうでなければ、なるべく内で。無理をしそうにない。だから枠を見て、素直に決めればよさそうだ。という前提で、
丸田のトモトモリバー
四位のロードヴァンドール
四位のロードヴァンドールは逃げそうだから、どの枠にいても内を狙いそうだ。他にも何頭か逃げる可能性のある馬はいるけれど、四位騎手が逃げたら、そのまま淡々とレースが進みそうだ。7枠、8枠に入ったらちょっと考えるけど、6枠までだったら、大事にしたい。
丸田騎手は内枠有利と見るや、どこの枠にいても内を狙ってやる!そんな雰囲気のある騎手だ。騎乗するトモトモリバーは初芝であるだけなく、初の1800(1400までしか経験なし)でもあり、できるだけ最短距離を走らせたいと考えるのではないか?
初芝だけど、母父アグネスデジタルなら、芝でも……なんて思い巡らせたくなる。うむ、星に願うならここだな。ぜんぜん人気もなさそうだし、何に委ねてもありだ。