早いもので6月もおわり。2016年も折り返しを迎えました。
競馬の世界は毎週戦いがあり、その興奮の中であっという間に時間が過ぎてしまうのですが。また今年もそうだったか〜と感慨深く思う今日この頃です。
今年前半の競馬を振り返ってみると…。なんといってもマカヒキの存在が強烈でした!このコラムでも何度か書きましたが、皐月賞まではほんとに人懐こい子犬のようなキャラだったんですよ。クーンクーンと鳴いても不思議ないほど、くったくなく顔を寄せてくるし。仕草もあの体の大きさを感じさせない、小動物系の動きをするんですから。ほんと、あまり見た記憶のない不思議な馬でした。
ところが…。皐月賞後にガラッと変わりました。急に競走馬になった。あの子犬キャラはどこへ!?と思わせる態度にはびっくりしましたよ。以前はぬいぐるみのような眼をしていたんですが、皐月賞後は闘志を秘めた競走馬の眼になっていましたね。ダービーを勝つような馬ですから、そうなって当然なのですが。この変化にはホント、ドキドキさせられました。
ダービーの日、そのまま放牧に出てしまったので今はどんなキャラなのか定かではありませんが。どんな状態で栗東に帰ってくるのか、ほんと楽しみ。あ、キャラは変わりましたけど、カメラ好きは終始変わらずでした。だからきっと、夏に栗東に戻ってきたときも、カメラを向けたらこちらを向いてポーズをとってくれるに違いないでしょう。これも楽しみ!!
フランスへの遠征の段取りも着々と進んでいるようですし、とにかく無事にシャンティの大舞台で能力を出し切って欲しいですね。
さて。今週の注目は中京、美濃特別に出走するシャケトラです。
実はシャケトラとマカヒキは同じ獣医さんが診ているのですが、シャケトラのことも「とてもいい筋肉をしている」と絶賛しているんですよ!これは楽しみ!!
担当の上村助手も「順調です。一回使ってから、さらに良くなっています。秋に向けて、2勝目をあげておきたいですね」と勝ち負けを強く意識していました。
馬体はピカピカですごく垢抜けていて。まだ、幼い部分もあり、能力だけで走っているようにも見えます。でも、その能力が一枚上ならここも順当に突破できるのではないでしょうか。
心配はお天気。飛びが大きくてきれいなので、良馬場のほうがいいタイプです。
「この時期なので仕方ないところですが、いい馬場で競馬させたいですね。仮に雨が降ったとしても、開幕週なのでなんとかなるかな、とは思っていますが」と岸本助手。
お天気ばかりはどうしようもありませんが、少しでも負担の少ない馬場になって欲しいです。