▲「もっともっとやれるはず」対談を通じて起きた心境の変化とは
対談から早2年。9月7日で的場文男騎手は60歳、小牧騎手は49歳の誕生日を迎えます。そこで、小牧騎手の目に映る「的場文男像」を改めて語ってもらうとともに、的場騎手へのリスペクトを通して、小牧騎手自身の“今”についても語ってくれました。最後には、お二人のあいだでエール(?)の交換も。「早くゆっくり休んでください(笑)」という小牧騎手の言葉に、はたして的場騎手の反応は!? (取材・文:不破由妃子)
気持ちの強さも的場さんに負けんように
──今月は、2年前の的場さんとの対談を再掲させていただいのですが、的場さんは来月で還暦を迎えられるそうです。
小牧 スゴイ! 60歳! そういえば、誕生日が一緒やねんな。僕は来月で49歳か…。年を取ると時間が過ぎるのが早いわー。2年前、的場さんから、太腿の筋肉とか腹筋の大切さをいろいろと教えてもらって、長く続けたいならもうちょっと体を鍛えなアカンと思ったね。誰よりも必死にトレーニングをしてきたからこそ、今の的場さんがあるんやろうし。騎乗を見ていると、体力もそうやけど、気持ちの強さを感じるわ。石川昇さん、田中道夫さん、安藤勝己さん…、いろんな先輩を見てきたけど、辞める前はみんな気持ちがついていかなくなる。
──そんな的場さんも、現在は「あと1年乗れるかな」「あと半年乗れるかな」という気持ちで乗ってらっしゃるそうです。
小牧 そうやろうね。わかる気がするわ。僕は的場さんより10歳以上下やけど、今は1年1年、いや1日1日が大切やわ。そう思うことは悪いことではないのかもしれんけど、若い頃はそんなこと考えもせんかった。
──対談のとき、「僕は50歳まで乗ることが目標だったんです。50歳まで乗れたらすごいなと思ってます」とおっしゃっていましたね。その50歳まで、あと1年と少しです。
小牧 そうやねぇ。さっきも言ったように、この年になると年々1年が早く感じる。だから乗り続けられるのかもしれんね。すごいスピードで毎日が過ぎていくから、辞めようなんて考える暇がないんやわ(笑)。
▲2年前の対談時「50歳まで乗れたらすごいなと思ってます」
──その調子で、小牧さんにはいつまでも現役バリバリでいてほしいです。目指せ60歳!
小牧 大ケガさえしなければ、いつまででも乗れる自信はあるよ。あとは、いつまでも「乗せたい」と思ってもらえるジョッキーでいないとアカンね。
──的場さんのような存在は、やはり刺激になりますか?
小牧 それはもちろん。それ以前に、川原(正一騎手・57歳)さんという存在がすぐ近くにいるからね。あの人も、まぁ元気やわ(笑)。的場さんにしても川原さんにしても、体重が軽いのは羨ましい。ただ、たとえば「56キロ以上しか乗らない」とか決めてしまうと、途端にそういう体になってしまうから、それだけはせんとこうと思って。今日も朝から走ってきたわ。ランニングマシーンで90分!
──ここ数年の小牧さんは、いったん減量モードに入ると本当にストイックですよね。
小牧 的場さんの影響もあるよ。確かに今は減量に苦労されていないのかもしれんけど、的場さんは誰よりもストイックに体の維持に努めてはったからね。2年前の対談で、「もっともっとやれるはず。やることやらなアカン!」と喝を入れられた気がしたし、実際、それから体作りの取り組み方も変えたしね。それにしても、的場さんはホンマにすごい。僕に置き換えてみれば、あと10年乗るということでしょ? しかも第一線でね。同じジョッキーだから、なおさらその凄さがわかる。
▲8月1日には通算6,900勝を達成。還暦を前にしても“大井の帝王”はまだまだ健在!
──では最後に、的場さんとのコラボ企画の一環として、的場さんに一言エールをお願いします。
小牧 これからも頑張ってください!……と言いたいところだけど、逆にいつまで乗る気ですか(笑)!? 的場さんが乗っている以上、僕らは辞められませんから! 早くゆっくり休んでください(笑)。
──小牧さん、エールになっていません(苦笑)。
小牧 冗談です(笑)。体の維持もそうやけど、気持ちの強さも的場さんに負けんように、僕もまだまだ頑張りたいですわ。
「時代を築いた男たち」の強烈(!?)エール交換
【小牧騎手→的場騎手へ】【的場騎手→小牧騎手へ】(了)
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