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◆例年に比べて能力差のない大混戦

須田　トリガミ覚悟で手広く勝負した先週の札幌記念でしたが、なんと逃げ切ったネオリアリズムは消し評価。2着3着でハズレと、またしても1頭がヌケる結果となりました。

井崎　ネオリアリズムが先導役でモーリスが差すという堀厩舎の戦略かと思いきや、そのまま逃げ切っちゃうんだもんなあ(笑)。アレはルメール騎手のファインプレーだろ。

須田　かなりのスローになるかと思いきや、前半1000m通過が59秒9と、それなりのペースでは流れたんですよね。その上での完勝ですから、次からも侮れませんよ。

井崎　モーリスは馬場なのか距離なのか、何とも言えない部分があるよな。とはいえ負けるにしても、もう少し差を詰めて欲しかったところ。次の取捨が難しくなったね。

須田　そんな先の話よりも、今週の「取捨」をキッチリ決めていただきたいですね。今週は新潟2歳Sがお題レースですが……とんでもなく難しいレースになりそうですなあ。

井崎　今年は、昨年のロードクエストのような傑出した存在が見当たらないもんね。どこからでも入れる大混戦で、かなりの波乱決着になってもおかしくないんじゃないか?

須田　……なるほど、井崎センセイがそう期待するのもわかる、残った馬のラインナップですね。人気になりそうなモーヴサファイアとヴゼットジョリーは「消し」ですか。

井崎　好走した馬も多少はいるから、自信満々ってワケじゃないぞ。とくにモーヴサファイアの「消し」は、須田クンから禁じ手とされている血統ネタだしな(笑)。

須田　しかも、母父ミスプロ系の消去とは……。モーヴサファイアだけじゃなく、アピールバイオのデビュー戦なんかも、かなり強い内容だったと思うんですけどねえ。

井崎　でも、このレースって極端なくらい、後方からの差しや追い込みが決まるレースだからね。前走を逃げ切っているような馬には、ちょっと手を出しづらい部分があるよ。

須田　決め手のある馬しか勝ち負けにならないという、かなり特殊なレースですからねえ。そのわりに1番人気は強かったりするんですが……この6頭でホントに大丈夫ですかね?

井崎　今週も自信はない(笑)。でも、例年に比べて低調な出走メンバーで、能力差のない大混戦であるという点には自信があるよ。高配当ゲット、狙っていきたいねえ!

☆03番イブキ
☆06番アンジュシャルマン
☆11番キャスパリーグ
☆12番オーバースペック
☆14番マイネルバールマン
☆15番マイネルパラディ

・前走での上がり3F順位が3位以下だった馬
※過去10年[1-2-0-52]
●2015年該当馬→ルグランフリソン(8着)、シトロン(10着)、トウショウドラフタ(11着)、ファド(12着)、プリンシパルスター(13着)、トモジャクール(15着)、ノーフォロワー(16着)
○2016年該当馬→チシャーキャット、ワールドツアラー、サンライズソア、クイントゥープル

・前走単オッズ1倍台の馬をのぞく、前走1200m以下戦出走馬
※過去10年[0-0-1-24]
●2015年該当馬→マコトルーメン(3着)、キャプテンペリー(5着)、エポック(18着)
○2016年該当馬→ワールドツアラー

・前走、4コーナーを先頭で回っていた馬
※過去10年[0-1-1-18]
●2015年該当馬→ルグランフリソン(8着)、タニセンビクトリー(9着)、ノーフォロワー(16着)、エポック(18着)
○2016年該当馬→アピールバイオ

・前走で新馬&未勝利に出走していた、母父Mr. Prospector系の馬
※過去10年[1-1-0-25]
●2015年該当馬→タニセンビクトリー(9着)、トウショウドラフタ(11着)
○2016年該当馬→モーヴサファイア、ワールドツアラー、ウインシトリン、アピールバイオ

・騎手が乗り替わる関西馬
※過去10年[1-0-2-34]
●2015年該当馬→ルグランフリソン(8着)、プリンシパルスター(13着)、ウインミレーユ(17着)、エポック(18着)
○2016年該当馬→マテラフィールド、サンライズソア、ヴゼットジョリー

2015年残った馬→ロードクエスト、ウインファビラス、ペルソナリテ、ヒプノティスト、カミノライデン、カネノイロ

【2015年結果】
1着:ロードクエスト(○)
2着:ウインファビラス(○)
3着:マコトルーメン(×)

2016年下半期[星取り表]:○●●●●●○●