理想的なのは、休み明けを1回使ってくる形
スプリンターズSに向かうには休養からセントウルSを叩く、サマースプリントシリーズを使ってその勢いで来る、高松宮記念からぶっつけで来る、といった臨戦過程があるが、やはり理想的なのはセントウルSでなくてもいいから、休み明けを1回使ってくる形ではないだろうか。
過去10年の日本調教馬について、中12週以上の休み明けから叩き何戦で挑んだかをまとめると以下のようになる。
種別 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
(休み明け)
13〜25週 [0-2-0-19] 0.0% 9.5% 0 37
半年以上 [0-0-0-5] 0.0% 0.0% 0 0
(休養明け)
明け2戦目 [4-3-3-21] 12.9% 32.3% 80 218
明け3戦目 [0-1-2-8] 0.0% 27.3% 0 86
明け4戦目 [0-2-0-7] 0.0% 22.2% 0 38
明け5戦目 [1-0-2-10] 7.7% 23.1% 18 86
明け6戦目〜 [3-2-3-45] 5.7% 15.1% 117 76
ぶっつけの馬はかなり苦戦しており、一度叩かれた馬との差は大きい。休養明け5戦目、6戦目以上の馬もそれなりに好走しているが、例えば14年のスノードラゴンは高松宮記念→中9週で北海道スプリントC→中10週でキーンランドC→中4週でスプリンターズSという臨戦過程だった。上の集計では中12週以上を休養と定義しているのであてはまらなかったが、北海道SCとキーンランドCの間もある程度間隔は開いており、叩き2戦目の馬とニュアンスは近い。
特にサマースプリントシリーズで後半まで脈があった馬はその時点である程度のコンディションにあり、そこから最低3週デキをキープするというのは簡単ではない。今年は有力馬の中にも候補が何頭かいるが、「1回使って万全」という馬を軸に据えたいものだ。
【予想】須田鷹雄の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!