先週から秋のGIシリーズが始まりましたね。その第一戦であるスプリンターズS、一番人気に推されたビッグアーサーは残念無念の結果となりました…。でも、これも競馬。こんなこともあるのだ、と改めて思い返した次第です。
幸い、ビッグアーサーは無事栗東に帰ってきました。特にダメージも見受けられませんし、元気にしています。実際、顔や姿を見ても、相変わらず凛としています。そして、すでに運動を再開しながら鋭気を養っています。
担当の犬山助手はゲートについて行ったのでレース中は移動の車の中だったそうです。「また、次のレースに向けて頑張ります」と笑顔を見せてくれました。すでに“次”へ向けてのスタートは始まっているのです。次走は未定ですが、適性を考えると選択肢は限られています。再びアーサーらしい活躍が見れる日を心待ちにしています。
さて、今秋から栗東トレセン内で各馬が装着するゼッケンが新しいものに変わりました。2歳馬は緑地に白文字から黒地に白文字へ、3歳馬は古馬と混じり白地に黒文字のものを着用しています。よく取材する馬のゼッケン番号は自然と頭に入っていくのですが、毎年この時期になるとすべてがリセットされるので戸惑います。まだ慣れていない番号を見て、馬の顔や姿を見て「たぶん○○かなー?」と思ってみても、外れることも多くて。ほんと、まだピンときませんね。
ゼッケンは発番の時点で登録されている馬たちがアイウエオ順に並んでいるので、早い番号ならア行の馬、たとえば冠名がアドマイヤなど。今回写真で載せているアルアインは、10月4日に栗東トレセンに入ってきたばかり!そして、五十音順で遅くなればなるほど番号も後になるので、番号も馬を当てる上でのヒントになります。あとは顔かな。中には特徴的な表情の馬っていますからね。
サトノアラジンは古馬のゼッケンをつけている上に体はほんと素晴らしく立派なんですが、相変わらず若くてピュアな表情を見せているのですぐにわかりますね。まだまだ一発あると、伸びしろはあると信じています。この秋はスワンSから始動の予定。とにかくレースで力を出し切ってほしい。これに尽きます。
さてさて。サトノアラジンを担当している山元助手は今週始動するラブリーデイも手掛けています。「毎回“順調”と言っているかもしれませんが、ほんとに順調なんですよ」とにっこり。引き続き、高いレベルで安定している様子がうかがえます。
「昨年と比べても遜色ない状態ですよ。乗った感じでは衰えも感じませんしね」
いまから思えば、春は道悪に泣かされるなど「運がなかった」ともいえるでしょう。昨年と同じだけ走れることを願います!
そして、東では毎日王冠。ウインフルブルームが登場しますね。
「前走はひどい道悪でしたが、幸いここまで順調にこれています。週末は雨が降るかもしれませんが、開幕週でパンパンの馬場がやや湿るくらいのほうがこの馬にはちょうどいいかも」と担当の小久保助手。確かに。脚元のことを考えても、そのほうがいいかもしれません。無事であれば、また“次”がありますからね。