個性派揃いの1戦
牝馬・牡馬共に3冠レースが終わりましたね。
今年の牡馬クラシック戦線は、3強と言われた馬たちが共に1冠づつ分け合う形に。また里見オーナーにとっては1992年に馬主登録されて以来、初となるG1制覇。それだけに、レース後は厩舎・騎手関係なく皆がオーナーを祝福されている姿が実に印象的でした。
さてレースですが、ディーマジェスティは気がかりだったスタートと二の脚のユックリな所がネックとなった気が個人的にはしました。蛯名騎手もその点を踏まえて、スタート後は意識的にプッシュされてのポジション取りに専念されていましたが、長距離戦においてはリズムの難しさが伴うところも…。日本ダービーもそうでしたが、スタート直後にコーナーがあるようなコースは難しさがでてしまう印象を改めて感じましたし、詰まった体型を見ても距離的には長いのかもしれません。
一方、勝利したサトノダイヤモンドですが、休み明けを叩かれたことにより、体の状態に加え、精神的にガス抜きもされていました。このあたりは、逆算しての馬作りに徹する池江厩舎の力を改めて感じるものでしたし、好スタートから最初の直線に向くまでのルメール騎手の手綱捌きも実に美しく映りました。またレース中、ゴール前共に愛馬を静かに見守り、検量室前では馬の脚元ばかりを確認していた担当の中澤助手。過去にはトーセンジョーダンでG1を制した力の持ち主ですが、やはりこの方の力も大きいな〜とこれまた改めて感じるものでした。
さて今週は秋の天皇賞となりますね。
個性派揃いの面々で面白みのある1戦となりそう。また私の大好きなムーア騎手も今週から来日。折り合いや距離など、まだまだ不安がないとは言いきれない状況の中でモーリスをどう乗りこなすのか?非常に楽しみです。
栗東では、エイシンヒカリの変化に驚きました。昨年の天皇賞時とは、まるで別馬。体の幅がでてドッシリとしてきました。中間が520キロということなので輸送を考えると当日は510キロ前後での出走となり、昨年と10キロ程度しか変わらない状況かもしれませんが、数字以上に大きくなった印象を受けます。
また追いきりで目をひいたのはルージュバックとサトノクラウン。特にサトノクラウンにおいては、宝塚記念あたりから馬が良くなっている印象を感じていただけに、気になる存在です。
買い方はもう少し悩み、久々の出演となる土曜日のBS11と日曜日「みんなのKEIBA」で結論をだします。それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。