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今週は「重厚な血」の出番

  • 2016年10月28日(金) 19時00分


◆天皇賞は「欧州の重い血」がポイント

 今開催の東京芝2000mはここまで全部で6レース。ワークフォース産駒が複勝1380円で大穴。父か母父バゴの仔が1勝3着1回。最も3着内数が多いのはヴィクトワールピサ産駒。ディープインパクト産駒は未勝利。(ただし、平場で不振でも重賞は走るのがディープ産駒。馬場傾向として注目すべきではありますが)

 そして金曜日は雨。2週連続の京都芝G1は米系の「速い血」がポイントになりましたが、一転して東京芝のG1天皇賞は「欧州の重い血」がポイントになりそう。「重い血」になれば欧州型ノーザンダンサーの出番。なかでも王様サドラーズウェルズの血がキーになりそう。

 アンビシャスは母父エルコンドルパサー。その母父はサドラーズウェルズ。「エルコンドルパサーはサドラー馬場が得意」何度も書いていることですが、同じく母父エルコンドルパサーのマリアライトも「重厚な血」が走りやすいレースが得意。

 本来は「重厚な血」が有利な馬場は好物のハズ。ですが、(マリアライトの勝った)宝塚記念は惨敗。

 この敗因をどう取るか。結果論ですが、調教でエネルギーを出しすぎた上に、出していった競馬が裏目に出たので「適性を問う」以前に能力出せず、と勝手に判断しましたが。

 今回は宝塚よりも控えめの調整過程、おそらくゲートは出していかないので能力発揮の可能性は高いと判断しますが、この馬の判定は、間違えまくっているのでどうでしょう?

 血統について付け足すと母母父レインボークエストは、今開催の大穴血統バゴと同系ブラッシンググルーム。同タイプの種牡馬。

 サトノクラウンは父ノーザンダンサー系。日本の芝は重厚なノーザンダンサー有利なバイアスは、シンプルに父ノーザンダンサー系の期待値が上がります。先週の重賞もノーザンダンサー系(ヤングマンパワー)が優勝。なおサトノクラウンは重い芝の京都記念を圧勝。

 モーリスは母系にサドラーズウェルズ。父はロベルト系のスクリーンヒーロー。先週の菊花賞でディーマジェスティを評する際にも「ロベルトとサドラーを持つ馬は重厚な適性が問われるレースが得意」と書きましたように「重厚な血」が走りやすい馬場は得意。

 また、天皇賞の舞台は枠のバイアスも極端に出やすいコース。昨年は外枠有利の馬場。

 今年は馬場が内から乾いて内有利かな? とも思っているんですが。結果的に内の馬を3頭も上げたんだから、内有利になれば、そんなに間違った見解にはならないでしょう。

 天皇賞も楽しみですが、今週のダートは水分を含んで芝血統の差しが爆発しそうですので、その辺も期待してます。特に今開催の東京ダートは水分を含むとキングマンボの血の大確変が発生してます。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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