ポテンシャルだけでなく気持ちの面も重要な要素となる阪神JF
変わり身が期待できそうなディーパワンサ
今年の中央競馬も残すところ3週となりましたね。
12月に入ると、大掃除や忘年会、新年の準備などなど、皆さんも慌しく過ごされていることでしょう。
さて先週のチャンピオンズCは、高木厩舎&大野コンビでの2つ目のJRA・G1制覇となりました。こんにち外国人騎手の参戦や移籍などで乗り替わりの多い時代となりましたが、日頃から調教に携わり、いろいろな話し合いや関係性を築き上げてきているチーム力というのは、ここ1番で大きな仕事を成し遂げるものだと改めて感じるものでした。
それにしてもこの日は前残りの多い状況が続き、先行馬有利と多くの騎手や報道陣も口にしていましたが、そういった時こそ本番ではペースが速くなり差し決着となるのですね。
結局は騎手の心理がレースに大きな影響を及ぼしている証なのでしょう。
また3着となったアスカノロマンが、前走の内容から一変の走り。陣営は「よく分からない。中間は厳しく攻めたが、雰囲気の変化はあまり感じられないし、これで走らなかったら…」と心配をしていましたが、好位の位置取りで最後まで踏ん張る内容は立派なもの。なんだかホッとしました。
さて今週末は阪神JFとなります。
戦歴も浅く精神面もよみづらい2歳牝馬なだけに、予想も難解。
特にこの時期は、ポテンシャルだけでなく気持ちの面も重要な要素となりますし、香港での国際レースが行なわれているとあって、騎手との初コンビとなる馬も多く、より読みづらいところも…。
そんな中ですが、これまでのレース内容から気持ちの面で怯むことのない強い精神力を持ち、前哨戦の内容から変わり身が期待できそうなバランスのとれた馬と感じるのが、ディーパワンサ。
新馬戦の時は競輪のように馬群を割って進出し、前走時は休み明けの分、勝負所でモタモタとしたもののゴール板まで伸びていました。追いきりの内容も前走時とは一変し、真っ直ぐ走れています。
普段から大人しく、食事の面などの心配もないタイプのようで、そのあたりが2週続けてジョッキーが追いきりに跨れた要因のようにも。開業2年目となる松下厩舎ですが、働く人々の表情が実に明るく、人馬共にノビノビとして素晴しく思えます。こういった雰囲気ならばスッとG1制覇も成し遂げてしまいそうな、そんな予感さえしてしまうほどです。
それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。