◆あのコーナーに入りそうな馬は…
赤本の伝統コーナーといえば、「イケてなかった馬列伝」。なんだかんだで人気のあるあのコーナーに入りそうな馬は……というのを今回の原稿のテーマにしてみたい。もちろん、この予測を覆して勝ちあがっていただいても全く問題はない。
真っ先に思いついたのは私自身の赤本ドラ1でもあるトゥザクラウン。ただ、疾病が原因と分かっている馬はちょっといじりづらい。ちなみに、復帰には時間がかかりそうだが、能力そのものはありそうという手ごたえもある。POG期間はともかく、その後も見守っていただきたい。
ディープインパクト産駒で複数回4着以下というとヴィニーあたり。デビュー戦を負けたきりの馬はダブルバインド、サトノヴィクトリー、ザウォルドルフ、ベルダムといったあたりがいる。このうちダブルバインドは能力というより気性の問題がテーマになってきそう。デビュー戦は装鞍でも手を焼かせたと聞いているし、返し馬から鞍上が苦労している印象だった。
ディープ以外のノーザンファーム生産馬だとアンティノウス、エディフィス、サトノグランといったあたりがドラフト時には穴人気していた。このあたりは取材陣がわざわざ取材して掘り起こしてしまった馬たちという印象だ。
ルーラーシップは軽さがないぶん、ラボーナ、カレンラヴニールあたりに続く高馬苦戦組が出てきそう。ただカレンラヴニールでも厩舎は、後々よくなって勝ち上がりという楽観的な観測でいるようなので、時間とともにある程度解決してくるかもしれない。さらに最近はどうもダートという逃げ道があると分かってきたので、そちらへ向かう産駒が増えれば未勝利リスクは下がりそうだ。
マル外・持込馬ではフランケル産駒の明暗というのがこの世代で浮かび上がってきている。当たり馬は紹介するまでもないが、未勝利側にはクーファディーヴァ、ライズイーグル、そしてファヴォーラがいる。前2頭はドラフト時人気していないが、ファヴォーラは人気馬と呼んでいいだろう。
くどいようだが、成績はあくまで現時点での話。これから赤本の編集時期までに遠慮なく勝ちあがっていただいて、候補から外れてくれればよい。