◆単純にグレードが高いレースほど好走馬を出している ごく単純だがそれが頼りになるデータというのがたまには存在する。フェブラリーSの場合、「前走3着以内が強い」というのがそれにあたるだろう。
過去10年、前走3着以内馬は[8-8-9-56]、それに対し4着以下馬は[2-2-1-73]。単に勝率や複勝率の問題ではなく、馬券に絡む馬の絶対数として前者の存在感が圧倒的だ。
前走3着以内馬どうしを前走レースで分けると以下のようになる。
前走OP・準OP特別 [0-1-0-9]
前走根岸S [2-1-2-16]
前走その他中央GIII [1-0-0-10]
前走地方GIII [0-0-0-4]
前走地方重賞 [0-0-0-2]
前走GII [2-1-1-6]
前走中央GI [2-1-1-1]
前走地方GI [1-4-5-8]
単純にグレードが高いレースほど好走馬を出している感じで、唯一根岸Sが頑張っているが、それでもGII以上に対しては追いつかない。
さて、では今年の登録馬はというと……。根岸Sの1〜3着はいるが、これは先述したようにいまひとつといえばいまひとつ。東海Sの2,3着馬は回避予定。ブラゾンドゥリスは連闘してきたとしてもオープン特別組。ホワイトフーガは地方GIII組でしかも牝馬限定戦。レッツゴードンキは回避の可能性が高く、そもそも未格付けの実質GIIIから。
こうしていくと、実はサウンドトゥルーで決まりということになり、私も◎の予定でいた。芝スタートが苦手でも距離が短くても、データはデータである。
しかし御存知のように大野騎手が騎乗停止で急遽の乗り替わり。こうなってくると、頼れる者はいなくなってしまったとも考えられる。
ちなみに、前走4着以下(前走出走取り消しも含む)から馬券に絡んだ5頭のうち、14年のコパノリッキーを除く4頭はそれ以前にGI(JpnI)勝ちがあった。特に前年南部杯の勝ち馬が3頭入っている。
その線でいくとまずはコパノリッキー、さらにモーニン、ベストウォーリアあたりが候補になる。世代限定戦を入れればノンコノユメ、サウンドスカイ、あと回避だろうがカゼノコも理屈上は候補となる。こちらの線でいくか、サウンドトゥルーのままでいくか、週末まで悩むことになるだろう。
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