先週のクイーンCのゴール前、思わず声が出ました。
「ミヤビ!!」
いや〜、強かった。クラシック候補生がその中から一歩抜きん出た瞬間でもありました。
これまでマイル戦で勝っているとはいえ、2000mを使ったあとなのでちょっと距離が短いかな?という不安もありましたが。全然、大丈夫でしたね。この様子なら、2400mのオークスはもちろん、マイルの桜花賞でもかなり期待が持てそうです。
「レース後も目立った疲労もなく、元気だったよ」と担当の島厩務員。
島さんといえば、かつてダービー馬のウイニングチケットを担当していたんですよ。で、ちょうど今ぐらいだったかな?まだ寒い時期でクラシックなんてまだまだ先というタイミングからウイニングチケットを高く評価していたんです。
ある種の予言というか、宣言というか、ウイニングチケットについて
「この馬で大きいところをとるから」
と言っていたんです。まさに有言実行でした。
その後、島さんの担当馬は定期的に取材させていただいていますが、ウイニングチケットほどの評価をしていた馬はいませんでした。でも、今回は違うんですよね〜。かなりの手ごたえがあるようです!
今週半ばに放牧に出まして、3月上旬に帰厩するそうです。また、3月になったら取材しなくちゃいけませんね。ほんと、楽しみだなぁ〜。
クイーンCの翌日、京都競馬場で行われた京都記念にマカヒキが出走しましたね。結果は残念ながら3着。久々の実戦だったこともありますが、敗因はやっぱり馬場かな、と察します。手足が長く、きれいなストライドをみせる彼には不向きでした。それでも、担当の大江助手は前向きです。
「久々の影響もあったと思います。ダメージなく帰ってきましたし、次での巻き返しに期待しています」
マカヒキ自身も元気そうでしたし、まぁ、大丈夫でしょう。次は得意な高速馬場での競馬ができるといいですね。
今週の日曜日、斑鳩Sにニシノラッシュが出走します。かなり具合はいいようで、担当の長谷川助手から「調教でうなっていますよ」と耳打ちされました(笑)。ある程度、年をとった競走馬はみな古傷を抱えているものですが、ラッシュも同様。左前に爆弾を抱えています。正直、その爆弾はいまは大丈夫でも明日どうなるか、わかりません。そういう意味でも一走一走が“勝負”なんです。
今週の追い切りは、ここ2週しっかり追われているのである程度軽めかな、と思いきや52.2-12.8。やっぱりね、やれば時計が出てしまうんです。とにかく無事に、そしてしっかり能力を出し切って階段をもうひとつ上がって欲しいな、と思う今日この頃です。