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どの馬も一長一短な気がする今週のフェブラリーS

  • 2017年02月17日(金) 12時00分


◆流れや展開・枠順などで大きく変わってきそう

 先週注目を集めた京都記念ですが、ダービー馬マカヒキは3着という結果に…。

 これをどう見るのか?紐解くのか?様々な見方、意見があることでしょう。海外帰り緒戦で馬場などを考えると、よく走っていると捉えることもできますし、一方で、もう少し最後は弾けてほしかったとの声も。個人的には格好をつける内容だったと思えますが、体型的な変化を顕著に感じただけに、血統的な背景からも、距離の問題もでつつあるのかな?とも思えました。

 そして本命にあげたミッキーロケットは、ここにきて出遅れ。近走はゲートが安定しており、精神的な面での成長を感じていましたが、もともと抱えていた問題がでてしまったということは、逆に使っていることでの弱点がでてしまったのかな…とも思えました。このあたりは紙一重な所もあるだけに難しいですね。

 さて一方、東京で行われた共同通信杯はスワーヴリチャードが抜けた強さを発揮しての勝利となりました。ハーツクライ産駒とは思えないほど現時点での完成度も高いですし、四位騎手とのコンビ力も1戦毎に信頼感を増している様子。フォームや走りからも、日本ダービーが非常に楽しみとなるものでした。

 さて今週は今年初となるG1・フェブラリーSです。今年のメンバーは、どの馬も一長一短な気がし、流れや展開・枠順などで大きく変わってきそう。栗東では、コパノリッキーの最終追い切り後、鹿屋助手が、「ここ3戦とは明らかに違うよ。最後、自分でハミを取っていくような形だった。変わるなら今回かな」と。とは言え、レースではリズム次第で脆さもあるだけに難しさはありますが、鹿屋助手の言葉は気になってしまいました。

 また前走自分の競馬ではない中で3着と追い込んだエイシンバッケンが、さらに体重を増しており、好ケハイ。

 昨年の覇者モーニンにおいては気持ちの面での弱さがあり、包まれてしまうと弱い面がありますが、鞍上がムーア騎手と言う点で魅力大。今週、栗東でラニの調教に跨りましたが、その際の扶助操作やラニの動き・行動に改めてムーア騎手の凄さを感じただけに、モーニンの弱点をカヴァーしそうな気がします。

 そしてカフジテイクですが、最終追い切りに跨った津村騎手は、「自分の競馬に徹するだけ。馬を信じて乗ります」と迷いのない様子に、これまた魅力を感じるものでした。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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