待ち遠しい3歳未出走馬のデビュー、そして新シーズンの取材間近(須田鷹雄)
◆3歳未勝利馬はしんどくなってきているという時期
まだ新年度のPOG取材ははじまらず、一方で3歳未勝利馬はだいぶしんどくなってきているという時期。
まず現3歳の未出走馬にどんな注目馬が残っているかをおさらいしておこう。
セールの高馬はジェニアルが臨戦態勢。今週の新馬を除外になるかならないか、というところ。
除外になってしまったのが先週のエクレアスパークル。アンタラジーの下で父がハーツクライだから焦るタイプの馬ではないが、POGで指名している人はやきもきしていることだろう。
netkeibaのPOGで指名数が多いところではヘリファルテ。戻ってくる、という話から熱発したりで結局時間がかかっているが、その後は態勢が整いつつあるようだから。さすがにそろそろ入厩の声がかかるのではないだろうか。
カデナダムールも同じクラブの人気馬。こちらは引き続き乗られてはいるものの、もうちょっと時間がかかりそう。ここからさらにかかるとなると、かなり厳しい話になるが……。
この2頭は、ひとつ下が同じクラブにいる同士でもある。
シユーマの2015は、既に坂路でハロン16〜17秒をやっているというから、同世代の中では順調な組。体も増えてきているようなので、こちらはこのまま順調にいってほしいところ。
対照的にラヴズオンリーミーの2015はボーンシストが判明して大幅に遅れることに。早い時期、調教が本格化する前に判明して治療にあたることができたのは不幸中の幸いであり、POGというよりは生涯ベースでのデザインを描いてほしいところだ。
2歳馬取材のほうは3月のなかばころからスタートして、4月にかけて本格化。今年は産地馬体検査が1日短縮された(早来が1日のみになった)。まあ、サンチバでほれこんだ馬を指名して当たった話よりもハズした話のほうが多いので、大勢に影響ないかと…。産地馬体検査はゆるやかに無くなっていく方向性だと思うので、赤本では昨年から空くページの活用法を考えている。ただ、いきなりドカっと空くのではなく2ページずつくらいの感じで空いていくので、特集一本ねじこむにも別ページとのやりくりなど難しい面はある。とにかく時代に対応して、少しずつ台割も変えていく予定だ。