トレセンに帰ってきました。少しのあいだ、諸般の事情によりトレセンから離れていましたが、戻ってまいりました。そして、こうやって改めて馬の純粋さに触れ、いまホッとしています。あっという間にクラシックも目の前に迫る時期になりましたね。毎日杯に向けてサトノアーサーも帰ってきたし。毎年のことながら、クラシック候補生のいる陣営が希望と不安を交錯させる姿も見かけるようになりました。また来週からその姿を皆さんにお伝えできると思いますので、何卒よろしくお願いいたします。
高松宮記念に向けて、レッツゴードンキが順調にきています。春シーズンはヴィクトリアマイルをひとつのターゲットに置いているドンキですが、昨年も走った高松宮記念にももちろん色気はあります。
「ヴィクトリアマイルに向けてのローテーションを考える上で阪神牝馬と高松宮記念が候補にあがった。距離への対応を考えて阪神牝馬へ行くことも考えたけど、京都牝馬Sでの走りっぷりから高松宮記念に行くことを決めました」と梅田智師。
以前より体型もガッチリしてきましたし、短距離ならば牡馬相手でも戦える、とみてこのローテーションが決定されたそうです。
確かに。以前より20キロ近く体を増やしていますが、そうなってからのほうが成績も安定していますね。今こそが“走れるからだ”なのでしょう。
「いまが充実期。まだまだ頑張ってくれると思っていますよ。昨年はダート適性も証明できたので、それもよかった。古馬牝馬はローテーションのバリエーションが乏しいので選択肢が増えるのは嬉しいですね」(梅田師)
一時、距離延長でもがいていた時期もありましたが、それを乗り越え、さらに心身ともに成長する牝馬はそうそういるものではありません。
2015年の桜花賞から丸二年。高松宮記念のころには桜も咲き始めていることでしょうね。また、桜の季節にドンキの活躍が期待できるのは喜ばしい限りです。