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強かったサトノダイヤモンド、衝撃的なファンディーナ

  • 2017年03月24日(金) 12時00分


◆高松宮記念はもう少し悩みます

 先週の阪神大賞典、サトノダイヤモンド強かったですね。

 レースを振り返ると、いくつかポイントはあったと思うのですが、まずはスタート後に前を追いかけようとする愛馬にルメール騎手が、(我慢だよ)と手綱で制御。その時に見せたサトノダイヤモンドの耳と目つきが、かなり怒った表情をしており、個人的には、あんな表情をこの馬が見せるのか?!とビックリしました。

 そもそも当初は非常に大人しく、新馬戦のパドックでは担当の中澤助手が、「曳いていて、不安にならない。こんな2歳馬初めて」と話されており、大物感漂う雰囲気に期待をする一方で、ひょっとすると血統や育ちの良さから闘争心という面ではいかほどのものなのか?少し心配だねと話していました。

 しかし神戸新聞杯での姿や、その後のレースにおいて、その面もシッカリと持っている馬だと分かり安心した記憶がありましたが、今回の姿には、そんなことはイラヌ心配で、サトノダイヤモンドは相当強いスピリットを持った馬だと認識すると共に、良い意味で怖ささえ感じるものでした。

 この次は春の天皇賞となりますが、ルメール騎手もレース前に話していたように、休み明けを一度叩いてガス抜きができるタイプ。より期待がもてると思います。

 そして衝撃的な強さを感じた馬と言えば、月曜日に行われたフラワーCでのファンディーナ。

 持ったままで5馬身突き放す圧巻の走り。兄のナムラシングン同様の独特なフォームである一方で体全体の使い方は兄以上の伸びやかさもあり、鞍上の岩田騎手がファンディーナの走りを邪魔しないことに徹した騎乗振りに感じました。

 さぁ、こうなると楽しみとなってくるのが桜花賞。このファンディーナ・ソウルスターリング・アドマイヤミヤビ、そしてぶっつけとなるミスエルテ、この4頭のハイレベルな戦いとなりそうですね。

 さて今週はG1・高松宮記念となります。どの馬も、折り合えば、前を壁にできれば、展開がはまれば、と一長一短で予想する上では非常に難解。もう少し、悩みます。

 それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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