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桑島孝春参与「よくここまで育ってくれましたね」

　3月29日、栃木県那須塩原市にある地方競馬教養センターにて、第95期騎手候補生の修了式が行われました。2年間の厳しい訓練を終え、無事騎手免許試験に合格しました。全国各地の競馬場で、4月から順次デビューしていく6名の新人騎手をご紹介します。

　まずは、95期の指導を行ってきた、元騎手の桑島孝春参与にインタビュー。

赤見：95期修了おめでとうございます！無事にこの日を迎えていかがですか？
桑島：感慨深いものがありますね。95期は2年前13名が入所したんですけど、体重管理ができなかったり、センターのルールを守れなかったりと結局7名が退所しまして、本当にいろいろ大変な時期もありましたから。騎手になった6名は、みんなとても真面目で一生懸命です。よくここまで育ってくれましたね。

赤見：これからプロの騎手としてデビューするわけですが、即戦力としてはいかがでしょう？
桑島：まだ力強さに欠けるところがありますから、そういう部分は実践を積んでさらに成長して欲しいです。関係者の方々に可愛がってもらって、たくさん乗せてもらうことが大事ですね。まずはデビュー戦、そして1つ勝つことが目標になるので、これから毎日テレビやネットでチェックする日々です。毎年ですけど、全員が1勝するまでは落ち着かない日々ですね(笑)。

　それでは、6名の新人騎手をご紹介します。センターでの出席番号順(北にある競馬場所属順)でご紹介していきます。

赤津和希(あかつかずき)騎手
H12.3.22生
千葉県我孫子市出身
浦和競馬場　酒井一則厩舎所属


赤見：騎手になろうと思ったきっかけは？
赤津：小学校4年生の時、父に中山競馬場に連れて行ってもらって、実際に生でレースを見た時に直線を人馬一体となって駆け抜ける姿がカッコいいと思いました。

赤見：勝負服のデザインや色を決めた理由は？
赤津：オグリキャップがすごく好きで、形は違いますけど配色は同じにしました。オグリの現役時代はまだ僕は生まれてなかったんですけど、ニュースでこういう馬がいたっていうことを知って、父にいろいろ話を聞いて好きになりました。とてもたくさんの方々に愛されたアイドルホースだったので、自分も一生懸命がんばってファンに愛される騎手になりたいです。

赤見：目標とする騎手は？
赤津：繁田健一騎手です。誰に対しても優しいし、レース展開を読むのが上手くて、追い方に迫力があるからです。

赤見：目標をお願いします。
赤津：一つ一つのレースを大切に乗って、いつかリーディングジョッキーになりたいです！

藤田凌(ふじたりょう)騎手
H11.10.8生
北海道苫小牧市出身
大井競馬場　荒山勝徳厩舎所属


赤見：騎手になりたいと思ったきっかけは？
藤田：父がノーザンファームで働いているので競馬を見ていたし、小学校6年生の時に初めて馬に跨って、馬上から見える景色が良かったので、騎手になりたいと思いました。

赤見：勝負服のデザインの決め手は何ですか？
藤田：師匠である荒山先生と相談して、荒山先生の騎手時代のカラーであるトリコロールカラーをいただきました。

赤見：好きな騎手は？
藤田：ライアン・ムーア騎手と、御神本訓史騎手です。

赤見：今後の目標を教えて下さい。
藤田：もともと父も騎手を目指していたので、僕が騎手になったことをとても喜んでくれています。成績はもちろんですが、地方競馬を盛り上げていく、支えていけるような存在になりたいです。1年目50勝目指してがんばります！

櫻井光輔(さくらいこうすけ)騎手
H11.4.26生
神奈川県川崎市出身
川崎競馬場　八木正喜厩舎所属


赤見：勝負服はピンク1色ですか！目立ちますね。
櫻井：名前が櫻井でピンクは自分のイメージカラーなので(笑)。デザインはいくつか考えたんですけど、川崎は1色の騎手が活躍していますから、僕もピンク1色で勝負しようと思いました。

赤見：騎手を目指したきっかけは？
櫻井：実家が川崎競馬場に近くて、幼い頃から祖母に連れられて競馬場に通っていたので、物心ついた時には騎手になりたいと思っていました。

赤見：尊敬する騎手は？
櫻井：佐々木竹見さんです。騎乗フォームがとてもカッコよかったですし、7153勝もしているのにとても謙虚で尊敬できる方なので。

赤見：意気込みをお願いします。
櫻井：川崎が地元ということもあって、たくさんの方に応援していただいて、支えられています。その分、恩返しができるよう一生懸命がんばります。ピンクの戦士として、ひと花咲かせます！

渡邊竜也(わたなべたつや)騎手
H12.3.8生
千葉県船橋市出身
笠松競馬場　笹野博司厩舎所属


赤見：勝負服はVなんですね。
渡邊：はい！東海では木之前葵騎手のハートとか、八木元騎手のクローバーとか個性的なデザインがあるので、僕も何か考えたいなと思って、海外競馬でよく見ていたVにしました。カラーは厩舎カラーである緑と青にしました。

赤見：騎手を目指したきっかけは？
渡邊：祖父が競馬が好きで、一緒に競馬を見ていてカッコいいと思ったからです。

赤見：尊敬する騎手は？
渡邊：藤原幹生騎手です。兄弟子なんですけど、本当にいろいろなことを教えていただき、尊敬しています。

赤見：意気込みをお願いします。
渡邊：祖父もとても楽しみにしてくれているので、期待に応えられるようがんばります。たくさん乗って上達して、信頼関係を築いていきたいです。

赤見：全然関係ないですけど…、まつ毛がめちゃくちゃ長いですね。
渡邊：長いんです(笑)。よく言われます。

永井孝典(ながいたかのり)騎手
H10.7.26生
愛知県岡崎市出身
園田競馬場　田村彰啓厩舎所属


赤見：騎手になりたいと思ったきっかけは？
永井：小さいころからなぜか馬が好きだったんです。記憶がないくらい小さい頃、競馬中継を見ていて、親がテレビを消してもまたつける、消してもつける、ってことをしてたみたいで(笑)。物心ついた時には騎手になりたいと思っていました。

赤見：競馬場実習中に骨折して休養していたそうですね。
永井：そうなんです。ケガをした直後は「早く乗りたい！」という気持ちだったんですけど、実際に復帰したら、休養前のように全然乗れなくて…。また一から始める感じで、「もうやめようかな」って思うくらい落ち込みました。でも馬に乗るのは楽しいですし、絶対騎手になりたかったので諦めずにがんばってよかったです。

赤見：目標とする騎手は？
永井：下原理騎手です。レースの流れを読んで馬群から抜け出すのが上手いですし、レースへの準備をしっかりしていることも伝わってきますから。

赤見：デビューへの意気込みをお願いします。
永井：日々努力し、常に向上心を忘れず、技術向上を目指します！

長谷部駿弥(はせべしゅんや)騎手
H11.4.21生
大阪府大阪市出身
園田競馬場　小牧毅厩舎所属


赤見：騎手を目指したきっかけは？
長谷部：両親がすごく競馬ファンなんです。その影響で物心ついた時には騎手になりたいと思っていました。ちなみに、駿弥の弥は弥生賞の弥なんだそうです。

赤見：尊敬する騎手は？
長谷部：田中学騎手です。静かに乗っているのに馬がちゃんと動いているところがすごいし、この人を真似したら絶対上手くなるなって思いました。

赤見：デビューへの意気込みをお願いします。
長谷部：デビューしたら地道に騎乗馬を増やし、技術向上できるようがんばります！